【化粧品市場】今年は4.4%減の2兆846億円に、震災の影響など

2011/11/14 10:06
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 市場調査会社の富士経済によれば、2011年の国内化粧品市場の規模は前年比4.4%減の2兆846億円になりそうだ。東日本大震災による一時的な流通網の混乱やテレビCM自粛などの影響に加えて、世界規模での景気低迷から消費マインドが冷え込んでいることが打撃となる。

 

 2010年の市場規模は前年比横ばいの2兆1803億円で、販売チャネル別に見るとセルフ販売型のブランドが多いドラッグストアが1.3%のプラスに転じたほか、インターネット通販の拡大で通信販売が7.1%伸びた。そのほか、百貨店や量販店、コンビニエンスストア、訪問販売などはいずれもマイナスだった。

 

 2011年は全販売チャネルで前年割れとなりそう。販売チャネル別の市場規模を見るとドラッグストアが5981億円(前年比1.9%減)で全体の28.7%を占め、シェア1位。2位は通信販売で2735億円(6.0%減)、3位は量販店で2689億円(4.0%減)。メーカー各社が売り場を縮小している百貨店での販売額は7.5%減の1706億円で、シェアは8.2%まで低下しそうだ。

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