【ココカラファイン】中国でドラッグストア展開、日本企業として初
大手ドラッグストアのココカラファインホールディングスは、子会社のセガミメディクス(大阪市)を通じて中国の現地企業に出資し、日本企業としては初めて中国でのドラッグストア事業の展開に乗り出す。
セガミメディクスは上海で薬局チェーン11店舗を展開するスマイリング社(上海百齢薬業連鎖有限公司)の親会社であるサモアバイオ社(中化生医科技股份有限公司)が行う第3者割当増資を引き受けるとともに、サモアバイオ社の100%株主から株式の一部を譲り受ける。出資額は計2億円。出資比率は明らかになっていないが、サモアバイオ社の現在の資本金は187万米ドル(約1億7700万円)となっており、セガミメディクスが支配的な株主となる模様。
ココカラファインによれば、中国の医薬品、化粧品市場は少なくとも15%以上の伸びが見込まれる一方で、本格的なドラッグストアチェーンはまだ誕生していないという。
ココカラファインでは、子会社のセイジョー(東京都府中市)が今年8月、ウラジオストックに合弁会社を設立して、ロシア現地企業へのドラッグストア関連商品の卸売り販売や販促指導に乗り出すなど、新興国市場への進出を積極化している。
ココカラファインの2010年3月期の連結業績は売上高1798億円、営業利益38億円を見込んでいるが、中国、ロシアでの新事業の業績への影響はほとんどないと見られる。