食品スーパーの2011年4〜6月期は営業増益基調、チラシ減などで底上げ
3月期決算の食品スーパー各社が発表した2011年4〜6月期の業績は、震災後の広告自粛ムードで折り込みチラシなどを減らした結果、販売管理費の削減につながると共に値引き販売の減少で粗利益率が改善、営業増益につながった。
ヤオコー(埼玉県川越市)の4〜6月期の連結業績は営業収益(売上高と不動産収入などの合計)が前年同期比10.5%増の577億円、営業利益は56.5%増の31億円だった。期間中に2店舗を新設、既存店売上高も3.2%増と好調だった。
関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)は営業収益が2.2%増の291億円、営業利益は80.4%増の3億円だった。
一方、原信ナルスホールディングス(新潟県長岡市)は売上高が2.3%増の301億円、営業利益が3.6%増の9億円といずれも微増だった。新規出店はなく、既存店売上高は0.3%減と前年実績に届かなかった。