ウォルマート、営業利益は15.1%増の259億ドル、22年1月期

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米ウォルマートが発表した2022年1月期の業績は、営業収益(サムズクラブの会費収入などを含む売上高)が前期比2.4%増の5727億ドル(約65兆8000億円)、営業利益が15.1%増の259億ドル、純利益が1.2%増の136億ドルと増収増益だった。2月撮影(2021年 ロイター/Mike Segar)

 米ウォルマートが発表した2022年1月期の業績は、営業収益(サムズクラブの会費収入などを含む売上高)が前期比2.4%増の5727億ドル(約65兆8000億円)、営業利益が15.1%増の259億ドル、純利益が1.2%増の136億ドルと増収増益だった。営業利益は2年連続の増益、純利益は2年ぶりの増益となった。

 主力の米国事業の営業利益が12.9%増の216億ドルと堅調で、会員制倉庫店のサムズクラブ事業も18.5%増の23億ドルと営業利益を伸ばした。日本の西友や英国のアズダを売却した影響で、国際事業の売上高は16.8%減の1010億ドルと減収だったが、営業利益は2.7%の微増で38億ドルとなった。

 米国事業の既存店売上高(燃料販売を除く)は6.4%増だった。前期の8.6%増を下回ったものの、コロナ禍2年目も好調を維持した。米国事業のEC(インターネット通販)売上高は11.0%増、20年1月期との比較では90%増だった。同社のECサイトへの出店者が約2万社増加、EC事業の伸びを支えた。

 広告事業も好調で、全社ベースでの広告売上高は21億ドルに達した。米国の広告部門ウォルマート・コネクトの広告主は約2.3倍に増えた。

 直近四半期の21年11月〜22年1月期は、米国事業のEC売上高が前年同期比1%増と失速したが、既存店売上高は5.6%増を維持。特に食品が好調だった。サムズクラブ事業は既存店売上高が10.4%増と2ケタの伸びを示し、会費収入も9.1%増加した。これらの結果、同社の21年11月〜22年1月期の売上高は0.5%増の1529億ドル、営業利益は7.3%増の59億ドルとなった。

 23年1月期の業績については、為替変動の影響を除いて売上高は約3%の増収、営業利益も約3%増を予想する。米国事業の既存店売上高は3%強の増加を見込む。

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