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第120回

2017年12月25日

【DDレポート】
上場ドラッグストア3~8月期決算
既存店と調剤がけん引、全社が増収増益

『ダイヤモンド・ドラッグストア』 2017年11月15日号掲載

 上場ドラッグストア(DgS)企業の2017年3~8月期決算が出揃った。16年4月の診療報酬改定に伴う薬価引き下げ・報酬体系の大幅な見直しの影響で減益となる企業もあった前年と打って変わり、5社すべてが増収増益。既存店の好調さと調剤売上の伸びが目立った。

 

丸大サクラヰ薬局子会社化でウエルシアHDは上方修正

 2016年度決算で売上高日本一となったウエルシアホールディングス(東京都)の18年2月期第2四半期決算は、売上高3406億6500万円(対前期比9.5%増)、営業利益144億6200万円(同24.2%増)、経常利益154億3200万円(同24.2%増)の増収増益だった。既存店の調剤売上が同14.0%増、前年割れの続いていた旧CFSコーポレーションの店舗も3月以降回復し同4.2%増で着地。連結子会社のシミズ薬品(京都府)の売上高も同13.4%増となるなど、グループの既存店伸長率が計画を上回る同5.5%増となり、300億円近い増収のけん引役となった。新規出店は45店舗、退店11店舗で、17年8月末時点での国内店舗数は前期末から34店舗増えて1566店舗となった。

 

 利益面では、調剤の粗利益率が同3.4ポイント(pt)改善し、全体の粗利益率は同1.1ptアップの29.9%となった。売上高販売管理費率(以下、販管費率)は0.6pt増の25.7%に抑え、営業利益率(4.2%)と経常利益率(4.5%)ともに前期から0.5pt改善した。

 

 通期業績予想については、9月1日に完全子会社化した青森地盤の丸大サクラヰ薬局の下期分(業績予想:売上高104億円、営業利益3億円)が上乗せされるのに加え、引き続き上期の好調さが続くとの判断から10月4日に上方修正。売上高は当初計画を170億円上回る6920億円(対前期比11.0%増)、営業利益は同6億円増の26億9000万円(同11.7%増)に業績予想を修正した。

 

 17年2月期に入り、中核会社スギ薬局(愛知県)の社長交代を含め、新たな経営体制になったスギホールディングス(愛知県)。同社の18年2月期第2四半期決算は、売上高2294億9900万円(同5.4%増)、営業利益125億6400万円(同7.4%増)、経常利益130億7800万円(同7.5%増)となり、前期の減益決算から反転した。

 

 既存店売上高は同1.6%増。とくに調剤が同9.1%増、健康食品が同5.9%増と好調だった。粗利益率はスギ薬局事業と処方せん調剤が貢献し同1.1pt改善の28.4%。販管費率の増加(同1. 0pt 増)を上回った。

 

 期中の出店は36店舗(退店13店舗)で、17年8月末現在の店舗数は対前期比23店舗増の1071店舗となった。

図表●上場ドラッグ&ファーマシーの2017年3~8月期決算 ※連結 単位:百万円、%

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キリン堂HDは改装効果で2ケタ増収増益

 キリン堂ホールディングス(大阪府)は、第2次中期経営計画(18年2月期~20年2月期)に基づき、既存店活性化策に重点を置いている。18年2月期第2四半期決算は、食品、雑貨等を中心とした18店舗の売場改装による来店回数、買上点数の増加により、既存店の客数(対前期比1.8%増)、客単価(同2.5%増)がともに向上。前期は前年割れだった既存店売上高が同4.4%増と回復し、売上高は同10.1%増の636億2300万円の2ケタ増収となった。

 

 利益面では、粗利益率の低い雑貨売上が2ケタ増となった一方、粗利益率の高い医薬品の売上高構成比が低くなったため、粗利益率は同0.4pt悪化の25.9%となった。しかし販管費率は1.1pt改善し、営業利益は7億6800万円(同67.1%増)、経常利益は11億4700万円(同52.7%増)と、大幅増益を達成した。

 

 東北5県に小商圏フォーマットを展開する薬王堂(岩手県)の18年2月期第2四半期決算は、売上高417億3700万円(同10.8%増)、営業利益19億600万円(同10.7%増)の2ケタ増収増益だった。

 

 強化エリアの宮城県と山形県を中心に計13店舗を出店。期末店舗数は232店舗となった。8月に冷夏の影響があったものの、日用雑貨、食品、酒類が同2ケタ増で推移するなど、既存店売上高はは同5.1%増と好調を持続している。

 

 

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