ホーム   特集&連載    DRMオンライン・ピックアップ    ダイヤモンド・ドラッグストアPick-Up 
記事タイトルバナー

第119回

2017年12月18日

【カバーパーソン】
自力成長で2021年2月期に売上高5400億円めざす
スギ薬局 代表取締役社長 杉浦克典

『ダイヤモンド・ドラッグストア』 2017年11月15日号掲載

 スギホールディングス(愛知県:以下スギHD)の2018年2月期第2四半期決算は、売上高2294億9900万円(対前期比5.4%増)、営業利益125億6400万円(同7.4%増)、経常利益130億7800万円(同7.5%増)、当期純利益86億7900万円(同17.2%増)だった。

 

すぎうら・かつのり●1978年10月14日生まれ。岐阜薬科大学薬学部製造薬学科卒業。2006年3月スギ薬局入社。08年スギホールディングス執行役員内部統制室長。09年3月スギ薬局取締役、11年3月同社常務取締役。17年3月代表取締役社長に就任。

 「粗利益率が対前期比1.1ポイント(pt)改善し28.4%となった。スギ薬局事業の調剤部門の貢献が大きい。一方、売上高販売管理費率も1pt上昇し22.9%となった。人件費の増加(対前期比9.9%増)は薬剤師を含め採用が好調に推移している証左だ。減価償却費(同17.1%増)についても、16年に稼働した大府センターやシステム投資の償却分が上乗せされたためであり、今後、当社がさらに成長していくために必要なコストだ。人材の採用環境は引き続き厳しい状況ではあるが、17年4月入社629人のうち薬剤師は281人にのぼる。18年入社は710人をめざしており、進ちょくは現時点で8割弱だ。これからさらに力を入れていく」。

 

 同社は16年11月にスギ薬局創業40周年記念式典を開催したが、その際に、今後の通過目標として「2021年2月期に1500店舗、売上高5000億円」を掲げた。ところが、それから1年を経ることなく、今回の18年2月期第2四半期決算発表の場(17年10月)において、新たな中期目標を発表した。

 

 「16年2月期~18年2月期は、さらなる成長のための土台・基盤づくりに当たる。基幹システム、管理会計システムなどの経営インフラの構築、自社運営による統合物流センターおよび国内12カ所の物流ネットワークの構築、全社を挙げて推進してきた薬剤師採用力の強化、薬剤師、管理栄養士、ビューティアドバイザーの教育制度の磨き上げなどが、具体的な成果として見えてきた。それらを踏まえ、19年2月期~21年2月期には“攻め”の経営に転じ、新たな経営目標として、21年2月期に自力成長での売上高5400億円、提携・M&A(合併・買収)込みで同8000億円をめざす」

 

 同社は中期目標を達成するための取り組みとして、提携・M&A戦略、営業戦略、生産性向上の3点を挙げている。

 

 「ここ数年は自力での出店拡大による成長を図ってきたが、今後は医療から看護、介護までの幅広い領域を対象に、提携およびM&Aを積極的に推進していきたい。ドラッグストアにかぎらず、当社がかかわることのできる生活の場、介護や看護の場にも事業領域を広げていく。『健康』『ウェルネス』をキーワードに考えれば、スポーツクラブや飲食店との提携も視野に入る」。

 

 営業戦略の中核になるのは調剤事業だ。毎年、対前期比10%増のペースで処方せん応需枚数が増えている。

 

 「薬剤師の働き方の効率化を図り、それにより空いた時間を医療関連機関や介護関連施設等への営業に振り向けていく。現在、年間40億円程度の在宅医療報酬を数年で2倍以上にするほか、調剤の売上高構成比を25%(17年2月期実績は21.1%)に引き上げたい」

 

 16年に統合物流センターとして、大府センターが稼働した。12カ所にある物流センターを含めて、販売数量の予測、自動発注の精度向上、ロット仕入れ、メーカー直接仕入れ、自社開発商品の一括調達などのコストダウンにより、粗利益率を改善させ、いっそうの生産性向上をめざす。

 

 「商品原価は、取引先さまとの交渉事を含むため、簡単に削減できるものではない。だが、これからの3年半で20億円近く削りたい。経営体質を筋肉質にして、営業利益率6%以上をめざしたい」。

 

 

DRM online 関連記事

Special topics