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2017年11月1日

[ロングセラーブランド]
新しい価値を提案するなどターニングポイントごとに進化を続けるロングセラー商品

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Long seller brand

ロングセラーブランド


新しい価値を提案するなどターニングポイントごとに進化を続けるロングセラー商品

ロングセラー商品が持つブランド価値は、無形の資産といえる。長年にわたって消費者の評価に耐え、信頼を勝ち取ってきたプロセスの結果であり、一朝一夕に得られるものではないからだ。その一方、市場環境の変化に応じて少しずつ改良を加えるなど、ターニングポイントごとに進化してきた商品も多い。(本誌:上明戸聡)

 

● 新コンセプトの提案やパッケージの変更でブランド価値を向上

 

「サランラップ」に文字やイラストを書くことを前提に開発された「サランラップに書けるペン」

 長年愛されてきたロングセラー商品も、歴史や信頼に安住するのではなく、商品に鮮度感を出し、変化する市場環境に対応していくために、常に進化を続けていくことが求められる。商品そのもののリニューアルや、シリーズにおける新商品の投入による機能の向上や細部の改良に加え、商品特性を生かした新しい使用シーンの提案など、さまざまな取り組みが実際に行われている。そうした実例をいくつか見ていこう。

 

 たとえば、商品の可能性を広げる例としては、旭化成ホームプロダクツが2016年に「サランラップに書けるペン」を発売している。だれもが知っている「サランラップ」という商品に、イラストやメッセージを書くことを提案。それに適したインクが透けずにはっきり見えるペンを発売することで、家族とのコミュニケシーョンを豊かにすることができる、という提案だ。

 

● 機能の向上や形態の変化で利便性を向上

 

ユーザーの意見を反映した「いってきますコロコロ®」

 既存商品の利便性向上を図った改良の事例としては、ジョンソンのカビ取り剤「カビキラー」が、手が疲れず、楽に使用できる「カビキラー 電動スプレー」を発売した例(13年)が注目される。ハンドスプレータイプと比較すると、何度もレバーを引く必要がなく、軽くレバーを引き続けるだけで、液が自動的に噴射される機構を採用している。手が疲れないだけでなく、掃除の作業効率の大幅向上も実現している。

 

 このほか商品の形態を変更し、使用機会の拡大を図った例としてはニトムズの「いってきますコロコロ®」(17年)が挙げられる。粘着クリーナーの市場を開拓した認知度の高いブランドで利用者も多いが、近年は「収納場所に困る」という意見が寄せられていた。そこで、生活動線上に設置するために、両面テープで簡単にドアや柱に設置できるホルダーをセットにした商品を開発。ドアに設置することで外出時の身だしなみだけでなく、帰宅時の花粉除去などにも便利。

 

 これらは、追加アイテムの投入やさまざまな改良を行うことで、ブランド力を再活性化することに成功した事例だ。長年のブランドを生かしながら、常に進化を続けていくのがロングセラー商品ともいえる。

 

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