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2017年11月1日

[Pパレット]
進化するPパレット最前線
一般社団法人Pパレ共同使用会

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REPORT

Plastic palette

Pパレット


進化するPパレット最前線
一般社団法人Pパレ共同使用会

加盟企業のビール9型プラスチックパレット(略称:Pパレ)の適切な管理と共同使用促進に取り組んでいる一般社団法人Pパレ共同使用会(東京都/滝本修司代表理事)。Pパレの不正使用や未返却の問題に対し、気づきを与える啓発活動に力を入れることで回収率の向上をめざしている。(本誌:石山真紀)

 

● 加盟企業は106社に出荷枚数も4000万枚を超える

 

滝本修司
1960年生まれ。84年3月同志社大学法学部卒業。同年4月キリンビール入社。2009年3月営業本部営業部主幹。15年9月にビール酒造組合理事、一般社団法人Pパレ共同使用会代表理事に就任

 加盟社のビール9型プラスチックパレット(略称:Pパレ)の適切な管理と共同利用促進に取り組んでいる一般社団法人Pパレ共同使用会。1992年当時、大手ビールメーカー4社は各々のメーカーが独自のパレットを使用しており、得意先にとっては管理が煩雑だった。そこでパレットの共同使用と無選別回収を行う取り組みを開始し、95年には加盟企業が酒類メーカー全体に拡大。2004年に任意団体として「Pパレ共同使用会」を設立した。しかし当時は任意団体であったため、社会的な認知がなされておらず、不正使用者への法的措置も難しかった。このことから、一般社団法人化して共通受払いシステムを導入することで回収率の向上をめざす「一般社団法人Pパレ共同使用会」を13年4月に設立した。

 

 パレットは物品を荷役・輸送・保管するため、単位数量にまとめて積載するための上面と側面にフォークなどの差込口を有する、物流、流通になくてはならない荷役台だ。従来は木製がほとんどだったが、耐久性や環境保全の観点から、現在ではプラスチック製のパレットがほとんどになっている。

 

 パレットは業界、物流、保管方法の違いなどでさまざまな形や大きさが存在するが、Pパレ共同使用会の加盟企業が使用しているビール9型プラスチックパレットは、900×1100mmのサイズで、主に酒類、飲料、食品の輸送、保管に使われるよう設計されている。

 

 17年9月現在の加盟企業は106社で、主に酒造メーカーや飲料メーカー、物流企業などが在籍する。「近年は日本酒造組合中央会様の協力を得て、各地の酒造組合に働きかけて頂いたことも奏功し、Pパレ共同使用会の輪は各地に広がりつつある」と滝本代表理事。加盟企業が100社を超え、規模が拡大したことによりPパレの出荷枚数も年々増加。16年の出荷枚数は4341万枚と、8年前と比較し約800万枚の増加となっている【図表1】

【図表1】Pパレの出荷・回収・回収率の年度別推移

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 Pパレ共同使用会の加盟企業各社はパレットの共同使用を促進することにより、CO2の削減をはじめとした環境負荷の低減に注力。取引先である卸・流通企業や物流事業者にとっても、Pパレの共同使用により分別利用・分別管理の手間が省け、省力化に大きく寄与するものとなっている。

 

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