ヨークベニマル
ヨークHD傘下で新たなスタートを切る
2026年2月期は南東北・北関東で5店舗を出店
ヨークベニマルは南東北・北関東で食品スーパーを展開する。県別店舗数は福島81店舗、宮城63店舗、山形22店舗、茨城47店舗、栃木35店舗の合計248店舗だ(2025年2月末)。
同社は1947年に紅丸商店として設立され、48年に福島県郡山市で1号店を開業したことに始まる。63年紅丸商事を設立し紅丸商店の営業を承継。73年イトーヨーカ堂と業務提携。また紅丸商事をヨークベニマルに商号変更した。06年株式交換によりセブン&アイ・ホールディングスの完全子会社となり、25年2月にヨーク・ホールディングス(HD)の完全子会社となった。
ヨークHDは24年10月に、セブン&アイ傘下でスーパーストアや外食など、コンビニエンスストア以外の非中核事業を束ねる中間持ち株会社として設立された。イトーヨーカ堂やファミレスを運営するセブン&アイ・フードシステムズ、生活雑貨のロフト、ベビー用品の赤ちゃん本舗などコンビニ以外のグループ会社約30社を束ねる。25年9月に米投資ファンドのベインキャピタルが子会社化した。
ヨークHDは26年2月期、33店舗の新規出店を計画する。このうち、ヨークベニマルは南東北と北関東に5店舗を出店する。
ヨークベニマルは25年3月、福島県郡山市に「ヨークパーク」が「イトーヨーカドー郡山店」跡地に開業した。「ヨークベニマル西ノ内店」のほか、「ユニクロ」や「ロフト」、「アカチャンホンポ」など30店舗超のテナントが入居する。テナントリーシングについては、ヨークHD傘下のデベロッパーであるセブン&アイ・クリエイトリンクが担っており、グループ一体での開発・運営を行う商業施設だ。ヨークHDのヨークパークに対する期待は大きい。ヨークHDの石橋誠一郎社長は「ヨークHDの象徴的な店」と位置づける。
ヨークベニマルの25年2月期業績は、営業収益5037億円(前期比2.5%増)、営業利益168億円(同10.1%減)、経常利益171億円(同10.6%減)、当期純利益98億円(同14.8%減)と増収減益だった。26年2月期の予想は公表していない。




