ヤマザワ

早期黒字化、安定収益確保で

企業体質の強化に取り組む

 ヤマザワは東北で食品スーパー(SM)70店舗を展開する(2025年2月末)。県別店舗数は山形44店舗、宮城19店舗、秋田7店舗だ。子会社のヤマザワ薬品を通じ、SM店舗内にドラッグストアも展開している。

ヤマザワは1952年の「山澤薬局」(山形県東根市)開業に始まり、62年に山形駅前に県内初の本格的なSMを開店した。

25年2月期は、既存店の活性化として「多賀城店」「富の中店」「田子店」「住吉台店」「長井店」「白山店」の改装を実施した。一方で8月に「大曲中央店」を閉店した。

「第3次中期経営計画」の最終年度にあたる25年2月期は顧客の創造、新たな生産性の獲得、収益構造改革を重点課題として各種施策に取り組んだ。

顧客の創造では、顧客の来店動機や購買動機を高めるために、同質化競争から脱却し、当社の独自性を追求するとともに「ヤマザワブランドづくり」に注力した。美味しさ、健康、産地、便利の4つをコンセプトとし、商品そのものの品質の追求と、付加価値を生む売り方を訴求した。

新たな生産性の獲得については、従来以上に効率的に業務を遂行するために、DX推進によるローコストオペレーションに取り組んだ。具体的にはAI自動発注システムの拡大やセルフレジの増設を実施した。

26年2月期から28年2月期を対象とする「第4次中期経営計画」では、グループの経営理念である「ヤマザワグループは、お客様に安心と豊かさを提供し、地域の健康元気を応援するとともに、従業員一人一人が輝く企業を目指します」を基軸に、ヤマザワグループが100年企業をめざし、黒字転換し、成長拡大に向けて事業継続性を確保する位置づけの3カ年としている。

 第4次中計では、早期黒字化と安定収益の確保、店舗戦略の精緻化、サステナビリティの推進、人材の育成と制度改革、風土づくり、組織基盤整備の6つの重点課題を掲げ、企業成長をめざす。28年2月期連結業績は、営業収益1030億円、経常利益10億円、経常利益率1.0%を目標としている。

代表取締役社長 : 古山 利昭

売上高売上高
総利益率
売上高
営業利益率
売上高
販管費率
売上高
経常利益率
売上高
当期純利益率
101,891百万円27.6%0.6%27%0.6%0.4%

決算期:2024年2月 / 連結

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