少子化時代でも市場は堅調! 子育て世代をサポートする「ベビーテック」最新動向

崔 順踊(リテールライター)
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企業による積極的な製品・開発の推進

 2023年1月にラスベガスで開催されたCES2023では、Emma Healthcare社の「AI based smart baby bassinet bebelucy」-スマホと連動したスマートベビーベッドがイノベーションアワードを受賞した。同製品は機械学習技術によって赤ちゃんの心拍数・呼吸数などの健康情報を検知するバイタルセンサーを内蔵。カメラで収集した顔画像と泣き声などの音声と周囲環境の情報から赤ちゃんの欲していることを予測してくれるのだ。そのほかにも睡眠中の窒息などを予防するベビーモニターや登り坂ではパワーアシストで歩きやすく、坂道などでは危険を検知し、車輪を自動で停止させてくれるベビーカーなども登場している。

 国内では米国CESで行われていた「BabyTech Awards」の日本版「BabyTech® Award Japan」(2022年より「BabyTech® Awards 2022」に名称変更、以下BTA)がベビーテック専門メディアの運営などを手がけるパパスマイル(東京都)や関連企業のサポートにより2019年から開催されている。

 BabyTech® Awards 2022では、「授乳と食事」部門においてFUNFAM(東京都)の「ごかんごさい」が最優秀賞となる大賞を受賞。離乳食研究科監修の専用レシピサイト、オンライン離乳食教室が利用できる会員制の定期宅配BOXだ。「子どもの学びと遊び」部門では、タカラトミー(東京都)の「coemo(コエモ)」が大賞を受賞。コエモは、両親にそっくりの合成音声をAIが作り出し、内蔵する多くの童話などを読み聞かせてくれる商品だ。童話のほかにも脳まで眠る睡眠医学とテクノロジーで商品開発を行っている「BRAIN SLEEP(ブレインスリープ)」とコラボした「良質な睡眠へ導く」という音楽も内蔵しているのも特徴だ。

 産前、産後、その後の育児生活の長きに渡り親子それぞれの負担やストレスを軽減し、子供と過ごすかけがえのない時間をより一層充実させ、命の安全を守るベビーテックは、今後の少子化に歯止めをかける一助になるかもしれない。

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