セブン銀行とNECは9月12日、顔認証技術やQRコード読み取り機能などを搭載した次世代ATMを順次導入すると発表した。2020年夏までに東京都内にあるセブン銀行のATM、24年度までに全てのATMを次世代型に入れ替える予定だ。
事前にパソコンやスマートフォン(スマホ)で個人情報を入力すると発行されるQRコードをATMで読み取り、ATMに搭載されたカメラとスキャナーで顔認証と運転免許証などの確認を行うことで、口座開設や住所変更などができるようになる。金融サービス事業者による本人確認手続きの業務を効率化できるほか、利用者にとっても手続時間が短縮されるメリットがある。近距離無線通信のブルートゥース機能を使うことで、スマホにクーポンや利用明細などを配信することもできる。
そのほか、ATM画面を大きくして文字を読みやすくしたり、車イスの人でも利用しやすいようにインターホンの操作位置を下げたりするなど、使いやすさに配慮した。また、消費電力と二酸化炭素排出量を現行のATMに比べて約40%削減した。