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インスタグラム、米国内利用者向け買い物サービスを試験的に開始

3月19日、米フェイスブック傘下の写真共有アプリ大手インスタグラムは、アプリ内で米国内の利用者が買い物できるサービスを試験的に開始すると発表した。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで昨年3月撮影(2019年 ロイター/Dado Ruvic)

 

[19日 ロイター] – 米フェイスブック傘下の写真共有アプリ大手インスタグラムは19日、アプリ内で米国内の利用者が買い物できるサービスを試験的に開始すると発表した。利用者は、アプリに掲載された商品を「チェックアウト」の機能を使って購入できる。

 

買い物サービスの導入は、フェイスブックがインスタグラムなど高成長事業を収益面で強化する計画に沿った動き。ネット通販大手アマゾン・ドット・コムや小売り大手ウォルマートが手掛ける領域に進出する。

 

インスタグラムは買い物サービスでアディダスやH&M、カイリー・コスメティクス、マイケル・コースなど20余りのブランドと提携した。

 

利用者はアプリに掲載された商品を選択し、注文した商品の一覧を確認した上で支払い手続きに進み、ビザ、マスターカード、アメリカンエキスプレス、ディスカバー、ペイパルで決済できる。

 

インスタグラムはこれまで、利用者が商品を購入する場合には、リンクする各ブランドのウェブサイトに誘導する方式を取っていた。

 

インスタグラムは決済関連費用を賄うため販売手数料を導入すると発表した。だが、提携ブランドとの金銭面の契約条件は開示していない。

 

小売り調査会社Aライン・パートナーズの創業者ガブリエル・サンタニエッロ氏は、フェイスブックの個人情報取り扱いを巡る問題が買い物サービスの導入に逆風となる可能性があると指摘。「チェックアウト時のクレジットカード情報入力に躊躇する人もいると予想している」と話した。