セールスフォースが花王の店頭販促におけるDXを推進、生産性の向上を目指す

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 セールスフォース・ドットコムは、花王の店頭施策変革に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、Salesforce Consumer Goods Cloud(以下、Consumer Goods Cloud)を採用、9月から本格稼働を開始したと12月9日に発表した。

 花王の販売会社である、花王グループカスタマーマーケティングでは、店頭施策の変革による生産性の向上を図るため、店頭における業務内容の見直しや効率化、依頼業務の効率化、商談のペーパーレス化、報告業務の負担軽減など、フィールド業務全般の効率化を2019年より段階的に進めてきた。

 その取り組みの中で、機能別に作り込んでいるフィールド業務の各システムを統合して同業務全般で使える統一したプラットフォームを構築するために、フィールド業務全般の標準機能を備え、ビジネスの変化に柔軟に対応できる拡張性を備えるシステムが求められていた。

 そこで、花王は消費財を扱う企業向けのソリューションであるConsumer Goods Cloudのパイロットプログラムに2019年8月に参加。同ソリューションの導入を通じて、店頭業務のプロセスを改善・高度化することで業務のシンプル化と標準化を実現し、消費者の店舗体験の向上と小売チャネルパートナーとの関係強化を推進している。

 花王グループカスタマーマーケティングの管理部門 営業情報部 ITSG部長の前田 保房氏は発表の中で、「フィールド活動を支援するアプリケーションシステムは、取引先様や消費者の変化、スマートデバイスの進化に、遅れが否めない状況でした。消費財を扱う企業向けのConsumer Goods Cloudがサービスとして提供されることを機に、パイロットプログラムから参加し、結果的に約8割の業務が標準機能で稼動しています。併せて、業務のシンプル化も実現しています。Salesforceなどのサービスを有効的に活用することにより、柔軟な環境変化への対応、新技術の早期活用など、先手対応を可能とし、さらにSaaS化が進むことを期待しています」と、述べている。

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