バロー参戦で大混戦!大阪で視察必須の注目エリア「寝屋川・香里園」の歩き方

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)

競争環境が激しく変化する関西地方の中でも屈指の激戦区として注目されているのが、大阪府寝屋川市の香里園エリアだ。もともと「ライフ」「平和堂」「万代」が競り合っていたところに、2020年に「ロピア」が進出。さらに25年7月には、「バロー」が「ロピア」「平和堂」の至近に出店し、大混戦の様相を呈している。駅の西側の半径1㎞圏内で有力チェーン5社が激突し、熾烈な競争を繰り広げるエリア。関西視察の際は最優先で訪れたい。

市全体では人口減も、駅前は高い人口密度を維持

 大阪府北東部に位置する寝屋川市は、大阪方面と京都方面の双方へアクセスしやすいベッドタウンだ。今回、調査対象とした香里園エリアの中心、京阪電気鉄道京阪本線「香里園」駅を利用すれば、大阪市内まで約15分、京都市内にも約30分で移動することができる。

大阪府寝屋川市香里園エリア

 寝屋川市が実施した人口統計調査によると、市全体の人口は2025年10月1日時点で11万3919世帯/22万3549人。10万8853世帯/23万9594人だった15年と比較して1万6045人減と、総人口は減少傾向にある。また、年齢別人口構成を見ると、15~64歳の生産年齢人口が減少する一方で、65歳以上の老年人口は年々増加している。

 市全体で人口が減少していても、香里園エリアは駅周辺の人口密度が高く、マーケットとしてのポテンシャルは十分に高い。香里園駅周辺は、駅直結の大型商業施設「ダイエー香里店」を核に商店街が発展するなど、かつては駅前が買物の中心地だった。しかし同店は05年に閉店し、現在では国道170号線沿いへと消費の重心が移っている。

 香里園駅の西側を流れる淀川と京阪本線の間に延びる国道170号線は、北は人口約34万人を抱える高槻市、南は約14万人が暮らす守口市へと通じている。そのアクセスのよさから、広域での集客が見込めるエリアとして、多くの食品スーパー(SM)が出店している。

府外の有力チェーン3店が横並びに

 香里園エリアにおける食品小売の競争は熾烈だ。国道170号線沿いに

この記事をさらに読むと、バローが「最重要旗艦店」と位置づける店舗の戦略や、ロピア、平和堂、ライフ、万代といった競合5社が具体的な売り場でどのような差別化と強みを打ち出しているかについて理解することができます。

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ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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