関西とはまるで違う独自の売場 ビオラル首都圏1号、丸井吉祥寺店を徹底解説

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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ビオラル丸井吉祥寺店

ビオラル 丸井吉祥寺店

〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-7-1(丸井吉祥寺店1階)
電話:0422-46-3780
JR中央・総武線、京王井の頭線「吉祥寺」駅より徒歩約1分

ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)は2020年12月19日、東京都武蔵野市にある商業施設「丸井吉祥寺店」の1階に「ビオラル丸井吉祥寺店」(以下、丸井吉祥寺店)をオープンした。「ビオラル」業態としては首都圏1号店となる同店で、ライフはどのような戦略を描いているのか──。

約4年半ぶりの出店

ビオラル丸井吉祥寺店 木村順姫店長
木村順姫店長
「お客さまに商品の説明が十分にできるように自分でも勉強しつつ、ほかの従業員への教育にも力を入れていきます」

 「ビオラル」は「オーガニック」「ローカル」「ヘルシー」「サスティナビリティー」をコンセプトに掲げるライフの自然派食品スーパー(SM)だ。同社は16年6月に1号店の「ビオラル靭うつぼ店」(大阪府大阪市:以下、靭店)を出店後、18年1月には改装を実施。近年はライフの既存店に「ビオラル」の商品を集積したコーナーを設けるなどの取り組みも行っていた。丸井吉祥寺店は靭店から約4年半ぶりの出店で、「ビオラル」業態として2店舗目、首都圏では初の店舗となる。

 丸井吉祥寺店は、JR中央・総武線、京王井の頭線「吉祥寺」駅から徒歩約1分の場所にある。以前はこだわり食品を揃えたSM「三浦屋グルメ丸井吉祥寺店」があった場所への出店だ。

 丸井吉祥寺店から半径1㎞圏内には2万2781世帯/4万670人が居住しており、全体の約8割が1~2人の少人数世帯となっている。世代別人口構成比率では30代の16.4%が最も高く、70代以上がそれに続く。「ある程度所得が高く、女性やシニア層を中心に健康意識の高い人が多いことから、『ビオラル』のコンセプトが受け入れられやすい商圏だと判断し、出店を決めた」(広報担当者)とのことだ。

 丸井吉祥寺店の売場面積は272㎡。靭店の964㎡と比較するとかなり小規模な店舗だ。もともと靭店は、旧「ライフ靭店」(16年3月閉店)を業態転換した店舗であることから、日常遣いも想定した品揃えとなっていたが、「今回はよりセレクトショップ的な要素が強く、靭店とは異なる店舗づくりに挑戦した」(広報担当者)という。商業施設内への出店ということもあり、近隣住民だけでなく休日に吉祥寺を訪れた人にも立ち寄ってもらいたい考えだ。

総菜の対面販売を初導入

 首都圏では近畿圏とは異なる「ビオラル」の専属バイヤーが3人おり、商品開発や取引先の開拓を行っているため、靭店とは異なる独自の商品構成となっている。丸井吉祥寺店では靭店の成功事例を一部取り入れつつ、新たな施策も多数導入している。

 まず注目したいのが、

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