静岡県初出店! コストコ隣の「ロピア浜松プラザフレスポ店」の売場をレポート

榎本 博之(経営コンサルタント事務所 アズライト代表)

精肉売場は「角」を使ってお客の注目を引く

 精肉売場は、静岡初出店ということもあり、イメージ形成を図る重点部門として訴求している。平台に掲示したパネルでは各商品の特徴を文章で説明し、理解を促す仕掛けをしている。

 「みなもと牛」「メガパック」「三元豚」「韓国焼き肉」などの商品や各コーナーの説明に加え、「大切な日はロピアのお肉」というシーン訴求も行っている。これらを売場の特徴として整理することで、わかりやすさと提案力の向上につなげている。

「みなもと牛切り落とし国内産(特大)」は100g当たり299円で販売されていた

 精肉の壁面は一直線ではなく、いくつかの「角」があるレイアウトで、買いまわるお客は陳列ケースを正面でとらえやすい。この特徴を生かし、目を引く陳列を行えば、立ち寄り率が上がり、買い上げにつなげることができる。浜松プラザフレスポ店では、角の一つで牛と豚の塊肉を組み合わせたコーナーを設置。他の食品スーパーでも塊肉をディスプレーとして展開する例が増えているが、ロピアでは販売につなげる意識が強い売場となっている。

 希少価値が高いサーロインやイチボは上段に配置し、切り株を使った陳列で差別化を図っている。下段中央では関連販売を展開し、買い上げ点数の増加をねらったコーナーづくりが特徴である。また、売場上部にはデジタルサイネージを設置し、動画による販売促進を行っている。複合的な視覚訴求により、店舗販売ならではの購買意欲の向上をめざしている。

 別の角では、カテゴリー創造を図る形で生ラムの大パックをPOPで商品特性を説明に加えながら、ボリューム陳列で訴求を行っていた。切り落としに加え、部位別でのステーキや焼き肉用の商品を揃える。

「ラム肉切り落とし(肩)豪州産」(100g当たり259円)

 後編では鮮魚売場や総菜売場、加工食品売場などをレポートする。

(店舗概要)
所在地  静岡県浜松市中央区上西町1020-33 浜松プラザフレスポ1階
開店日  2024年11月26日
売場面積 1882㎡(約570坪)
営業時間 10:00~20:00
駐車台数 1300台(共用)
駐輪台数 50台(共用)

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