「一体感」を抱かせる売場づくりに注目!「ロピア茨木東太田店」の売場レポート

矢野清嗣

日配売場はシンプルで流れるような配置

 日配売場の売場スペース構成比は23%で、やや高い。配置はシンプルで流れるようでこれがロピアのモデルでもある。

 正面壁面に28尺で、チーズやバターなど乳製品を配置するほか、和日配は右に折れる壁面と合わせて92尺と、大きなスペースを割いている。展開する商品は、キムチ、納豆と続き、64尺のヨーグルト、ゼリー、スイーツからレジに近いパンにつなげる。チルド飲料は平場42尺で、冷凍食品やアイスクリームにつながる。

 和日配のうち、キムチは大阪鶴橋の味を伝える高麗食品や漢江物産の商品が並び、よりどり3999円で販売。

 豆腐は3個パック(150g×3)がメインで、山食「しっかり木綿豆腐」(89円)、マルツネ「生しぼり豆腐」(129円)、京豆苑「絹豆腐」(59円)、小菱屋「木綿豆腐」(99円)、三木食品「四季彩々」(4個パック129円)など、バラエティーに富んでいる。

 納豆は12尺・35品目を扱い、「タカノフーズ」「Mizkan」を軸に、こだわり商品は「あづま食品」や「高橋食品」で対応。1段目は「タカノフーズ・まろやか旨味ミニ45g×3」(66円)、「Mizkan・たまご醤油たれ40g×3」(89円)、オリジナル商品の「雪静納豆40g×3」(89円)などで構成していた。

 基本扱いアイテムであるプレーンヨーグルトは12尺で27品目が揃う。他店舗と同様、下段は4個まとめ買いの商品がラインアップされ、「明治・ブルガリアヨーグルト400g」(159円)と「明治・LB81プレーンホームメイドストーリー400g」(259円)の取り扱いもあった。「明治・ブルガリアヨーグルト」はあるだけで売場が引き締まる不思議な商品で、お客の要望を聞いて導入したのだろう。関西人らしい柔軟な発想がうかがえる。

 牛乳は「東海乳業・酪農牛乳(無調整)1ℓ」(198円)を3555円で販売する。パンは食パンをメインにオリジナル「7/7(シューナナ)」のほか、「鳴門屋」「巽製粉」「オイシス」「パスコ」など幅広く扱っている。菓子パンは「ヤマザキ」「パスコ」「フジパン」「鳴門屋」など。壁面陳列は作業がしやすく、管理が行き届く。品切れ商品も少なかった。女性スタッフの動きもきびきびしていて、明るい雰囲気を感じる。

 冷凍食品・アイスクリームはモデルとなる配置だ。中央にカバー付きの平台冷凍を置き、その左右に上段はリーチイン型、下段はオープン型の冷凍ケースをそれぞれ展開している。商品が判別でき、売りたい商品をアピールできるため、オリジナル商品の販売には適してしているかもしれない。

 冷凍食品のギョーザは22尺・14品目を扱う。オリジナル商品、浜松ギョーザ、大型食材と、手軽な「味の素・ギョーザ12個」(222円)、「イートアンドフーズ・羽根つきギョーザ12個」(199円)の取り扱いがある。価格訴求は行わず、通常価格で販売しているが、これらの商品は外せないと判断したのだろう。しかし一方で、弁当総菜は10尺で22品目と商品数を絞り込んでいる。

 アイスクリームは通常価格で「ハーゲンダッツジャパン・ミニカップ」(219円)、そのほか、個食は80円をベースに販売。ボックスタイプやプレミアムアイスに重点を置いている。

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