渋谷スクランブルスクエアに紀ノ國屋が出店、流行の中心地で新しい客層を取り込めるか
紀ノ國屋(東京都/堀口貴子社長)は11月1日、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷」駅直結の商業施設「渋谷スクランブルスクエア」地下1階に新業態の「Gourmand Market KINOKUNIYA渋谷スクランブルスクエア店」(東京都渋谷区:以下、渋谷スクランブルスクエア店)をオープンした。食品スーパーフォーマットに紀ノ國屋初のカフェ&バー「Gourmand Station」導入した新業態で、流行や文化の中心地である渋谷ならではの店づくりとした。
カフェ&バーを併設し、新たな客層を取り込む
渋谷スクランブルスクエア店は、「渋谷スクランブルスクエア」の地下1階に位置し、食品スーパーにベーカリーやカフェ&バーを併設した新業態である。同店は売場面積約136.79坪(452.2㎡)と比較的コンパクトだが、イートイン席を40席設けるなど、「アトレ吉祥寺店」(東京都武蔵野市)や「西荻窪駅店」(東京都杉並区)といった駅前に出店している生鮮3品を扱う、より小型のフォーマット「Daily Table KINOKUNIYA」とは異なる。
カフェ&バーでは、出勤前のビジネスパーソンの需要を想定し、食品物販よりも早い朝9時にオープンとしている。「季節のフルーツパフェ」や「紀ノ国屋プリンアラモード」など、同店が販売するフルーツを使ったデザートメニューのほか、フルーツ入り「サングリア」(ワインベースもジュースベースのノンアルコールもあり)など飲料も豊富に用意している。
なおカフェ&バーやベーカリーの商品開発では、同社の新入社員が渋谷周辺をリサーチして商品企画するという新たな試みを実施している。一例として、カラークロワッサンというアイデアから、彩りを意識しつつスイーツとして楽しめるパン「バブカ」という商品の発売につながっている。