東武ストアが駅前小型SMの新業態「フレッシュ&クイック」をオープン!

2022/08/10 05:55
    西岡 克(フリーランスライター)
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    東武ストア(東京都/土金信彦社長)は7月22日、東武東上線「朝霞台」駅南口駅前に中食・即食を強化した駅前小型スーパーマーケット(SM)の新業態「東武ストア フレッシュ&クイック朝霞台店」(埼玉県朝霞市:以下、朝霞台店)をオープンした。消費者の購買行動の変化に対応し、総菜と日配食品、冷凍食品に過半のスペースを割いて、ドライグロサリーを大幅に縮小、生肉や生魚は扱わない。同社は駅前立地が多く、小型店も少なくない。同店をプロトタイプに、手応えを得られれば、ほかの駅前小型店にも波及させたい考えだ。

    朝霞台駅南口から徒歩1分の高架下に立地。苦戦していたフエンテ朝霞台店を業態転換した

    「フエンテ」を転換、新業態で売上を5割増に

     これまで営業していたJR武蔵野線高架下の高級ミニSM「東武ストア フエンテ朝霞台店」をリニューアルして業態転換、7月22日に開店した。売場面積は423㎡(128坪)。営業時間は7時~24時。

     「朝霞台」駅周辺は、「サミットストア朝霞台店」が2018年12月に改装、「オリンピック朝霞台店」もあるほか、近年はコンビニも多く出店する食品小売の激戦区。「同質化では今後生き残れない」(取締役常務執行役営業統括の友竹弘幸氏)として、ミニSMではなく、コンビニとも差別化した130~150坪の駅前小型店のプロトタイプ店舗となるのが、この朝霞台店だ。

     売上目標は年商5億5000万円。日販では150万円。旧店舗である「フエンテ」の売上実績は3億6000万円強だった。約5割増をめざす。

     売上の柱となるのは中食のカテゴリーだ。商圏内の単身世帯は39%、2人世帯は25.8%と全国平均に比べ約3%高い。また晩婚化が進み、ミレニアル世代や30代、40代の独身者は週末のみしか料理をしないなど、お客の生活スタイルや消費行動が変化していることから、中食によって生活者のニーズを囲い込み、若いZ世代やニューファミリー層を取り込もうというねらいだ。総菜と冷凍食品を含む日配食品で売上の52.2%を占める計画を立てている。

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