2022年3月期ラストの出店! 「ヤオコー和光南店」開店レポート

2022/02/26 05:55
    小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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    ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)は2月25日、埼玉県和光市に「ヤオコー和光南店(以下、和光南)」を出店した。和光市内へは昨年10月にオープンした旗艦店「和光丸山台店」に続いて2店舗目の出店となる。2022年3月期ラストの出店となる同店では、どのような売場づくりをしているのか。開店時の状況をレポートする。

    ヤオコー和光南店の外観

    和光市2店舗目!旗艦店とともにドミナントを形成!

     和光南店は、東武鉄道・東京メトロ「和光市」駅から直線距離で約1.8kmの場所にある。交通量の多い「越後山通り」沿い、田畑と民家があったと土地を開発して新規出店した。店舗周辺は住宅街が広がり、理化学研究所の施設や国税庁の研修施設などもある。商圏とする半径1km圏内には、1万1000世帯/2万5000人が居住する。

     肥沃なマーケットだが競合は少なく、「ベルク和光西大和店」「ライフ土支田店」など競合店があるがいずれも和光南店から700m以上離れている。ヤオコーとしては、21年10月オープンの「和光丸山台店」に続く市内2店舗の出店で、和光市のドミナントをさらに強化する構えだ。

     和光南店の売場面積は474坪で、1階部分が駐車場、2階部分が売場と、ヤオコーとしては珍しいピロティタイプの店舗となる。約600坪を標準とするヤオコーにとっては小型店の位置づけだが、取り扱いSKUは約1万3630と標準並みとなっている。

    別の角度から見たヤオコー和光南店の外観。1階が駐車場、2階が売場のピロティタイプの店舗となっている

    旗艦店でも導入した「冷凍MD」に注力

     小ぶりな店舗ではあるものの、和光南店では旗艦店「和光丸山台店」でスタートさせた商品政策(MD)も一部導入するなど、ヤオコーの最新の取り組みが随所に散りばめられている。特徴的だった売場を見ていこう。

     1階入口からエスカレーターを上がった先、お客の目にまず飛び込んでくるのが青果売場だ。オープン日は最前面の特設平台で栃木県産「とちおとめ」を2パック580円、キューリは1本19円の特別価格で販売。平台のエンドでは「所沢有楽町店」(埼玉県所沢市、20年6月開業)からスタートさせている小容量コーナーを導入しており、ピーマンやナス、トマトの少量パックや、赤色と黄色のパプリカがそれぞれ1/2カットずつ入ったセットなどを販売していた。

    「所沢有楽町店」でスタートした小容量コーナーを導入

     精肉売場では、平台冷凍ケースで冷凍スライス肉コーナーを大きく展開する。続く鮮魚売場でもシーフードミックスなど冷凍商材の扱いを強化している。こうした冷凍MDの強化は旗艦店「和光丸山台店」からスタートしたものだ。

    旗艦店「和光丸山台店」と同様に、和光南店でも冷凍商材の扱いに力を入れている

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    記事執筆者

    小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

    静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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