冷凍食品、冷凍米飯・麺類を中心に堅調な成長が続く
冷凍パスタは新商品の投入で拡大基調が続く
金額PIは前年を上回ったものの数量PIが前年割れとなったのは、冷凍麺類(金額PIは9804円、対前年同期比0.05%増)と、冷凍素材(1万2244円、同4%増)の2カテゴリー。冷凍素材は野菜価格の高騰を背景に需要増が予想される。
冷凍麺類で大きなボリュームを占めているのが冷凍パスタ。1食完結型の冷凍パスタはコロナ禍以降、拡大基調が続いている。
日清製粉ウェルナは、25年秋に“もちもち食感”に着目した「マ・マー もちもち生パスタ」を発売する。生パスタは冷凍パスタ市場の約2割程度とまだ低いため、新商品の投入で生パスタ市場の拡大をめざす。また、6月に発売した「マ・マー 特盛りスパゲティ」も400g~420gの大容量と視認性の高いパッケージで好調に推移している。
ニップンはこの秋にワンランク上の味わい「オーマイプレミアム 至極の」シリーズから新商品〈海老のビスク スープパスタ〉とリニューアル4品を発売。具材やパッケージを刷新し、価値訴求を強化した。テーブルマークは、地域の味を再現した「肉ごぼう天うどん」と「ひもかわうどん」の2品を新発売。さらにラーメン専門店とのコラボレーションによる具付き汁ありラーメン2品と、そば2品も発売し、独自性を打ち出している。
なお、金額PI・数量PIともに前年割れとなったのは、冷凍弁当用おかず(6957円、同7.1%減)と、冷凍製菓・製パン(176円、同5.6%減)の2カテゴリー。両カテゴリーともに価格改定の影響による買い控えが要因とみられる。カテゴリーによって浮き沈みはあるものの、冷凍食品市場は堅調といえそうだ。








