ノンアルコール飲料市場、健康志向を背景に需要が拡大 RTDやワインがとくに好調
ノンアルコール飲料のマーケットは、健康志向に加えビアテイスト以外の味種も増えてきたことで近年成長を続けている。「サントリー ノンアルコール飲料レポート2024」の調査結果から、同カテゴリーのトレンドを見ていこう。

おいしさの向上で飲用の頻度が増加傾向
「サントリー ノンアルコール飲料レポート2024」によると、カテゴリー全体の2023年の推定市場規模は対前年比1%増の4133万ケースと、10年前と比較し1.4倍以上の規模となった。また24年の市場規模見込みは対前年比1%増の4191万ケースで、引き続き拡大するとみられる【図表1】。
ノンアルコール飲料の飲用経験については、48.8%が「飲んだことがある」と回答。1年前と比べノンアルコール飲料の飲用量が増えたか、という問いに対しては飲用頻度が月1日以上の人の約6割、また週1日以上の人の約7割が「そう思う」と回答。昨年と比べると、それぞれ4ポイント(pt)以上上昇している。
「月に1日以上飲んでいる」と回答している人の中で、ノンアルコール飲料の飲用量が増えた理由について聞いたところ【図表2】、「おいしいから・おいしくなったから」が47.6%と最も高く、昨年から6.5pt上昇。「種類(バリエーション)が増えたから」(28.8%)も前年より7.7pt上昇しており、おいしさや種類の広がりを実感している人が増えていることがわかる。
また、「健康を気にするようになったから」(24.7%)や「休肝日を作ろう、増やそうと思ったから」(20.9%)と回答した人も、昨年に比べそれぞれ上昇しており、味わいや種類の広がりに加え、健康志向の高まりも、飲用量の増加を後押ししているようだ。






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