低価格からプレミアムまで幅広い品揃えで市場をリード!チリワインの好調が続く

山田 陽美
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輸入スティルワイン 原産国別販売金額シェア

10~12月の最需要期はプレミアムワインを訴求

 巣ごもり需要を追い風に、日常のちょっとした贅沢が味わえるプレミアムワインのニーズが高まっている。1000円以上の価格帯で人気なのが「カッシェロ・デル・ディアブロ」。高品質な味わいは世界中でもトップレベルの評価を獲得しており、日本でも1000円~1499円カテゴリーで圧倒的な販売ボリュームを維持している。10~12月の輸入ワインが売れるタイミングでは、高単価の売れるブランドの拡充が、ワイン販売量を伸ばすチャンスといえる。メルシャンでは「ディアブロ」に「世界No.1チリワイン」の首かけPOPを付けて訴求し、購買を促進する。

輸入スティルワイン 原産国販売金額対前年比

 一方、ボリュームのある低価格帯のチリワインも好調で、この価格帯をリードするのが、フレッシュでバランスがよく飲み飽きない味わいの「フロンテラ」ブランド。17年から20年まで4年連続で最高売上を更新している。この秋は、店頭での視認性を高めるためにラベルをリニューアル。ブランドの象徴であるアンデス山脈に金箔を配してインパクトのあるデザインに仕上げた。目につきやすく、覚えやすいラベルにすることで、継続購入を促進する。また、上質な味わいのプレミアムシリーズは、パッケージのリニューアルに合わせて、オーク使用の香り高いワインにブラッシュアップ。トライアルを促進する。

 今後も家飲み需要は継続することが予想されるため、店頭ではチリワインの魅力を伝えて新たなファン拡大につなげていきたいところだ。

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