21年政策は「食事のデスティネーションストア化」業績回復をはかるミニストップ新施策の全貌
CM・アプリなどで情報発信を強化
商品強化によって客数回復をねらうミニストップだが、商品が世間に知られなければ客足は伸びない。そのため、21年度は積極的にCMを活用し、PRにも注力するという。とくに3月からの第1四半期に集中的にCMを打ち、これまでも行っていたスポットでのCM放映だけでなく、いつも同じ番組に提供を行うタイム枠でのCMも導入する。毎週、毎日同じ番組を見る視聴者に、継続的に新商品やキャンペーンを伝えることができる点で有利なためだ。
また、21年度下期には「ミニストップアプリ」のリリースも予定する。イオングループの電子マネー「WAON」の利用・カード連携はもちろん、アプリ独自の販促や情報発信ツールとして広く活用していきたい考えだ。
藤本社長は、「21年度は毎日行きたくなるデスティネーションストア化の始まりの年にしたい。20年度はコロナで打撃を受けたが、新常態の定着によって生活に身近なコンビニにはチャンスも生まれると感じている」と語った。かねてより発表されている、加盟店と本部が人件費や廃棄などの負担を分担する新しいFC契約、「ミニストップパートナーシップ契約」も21年度いよいよスタートする。ミニストップにとって21年度は変革の一年となりそうだ。