1本5000円も!コロナ禍の恵方巻で二極化、豪華さ狙うスーパー、手頃でバラエティ感のコンビニ

「ダイヤモンド・チェーンストア」記者 若狭靖代
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CVS大手の恵方巻にも特色あり

 CVS大手3社もそれぞれ、CVSならではの低価格路線を守りながらも独自性のある恵方巻を展開する。

 セブン-イレブン・ジャパン(東京都/永松文彦社長)は、厚焼き玉子や穴子、きゅうりなど定番の7品目を具材にした「7品目の幸福恵方巻」(398円)を、3本セット(1194円)、ミニサイズ(278円)などバリエーションをつけて販売する。ミニサイズと同じ大きさで具材を変更した、「こだわりのWサーモン恵方巻」(550円)、「飛騨牛の恵方巻(牛ごぼうすき煮入り)」(500円)など、やや贅沢感のある商品も用意した。

 ローソン(東京都/竹増貞信社長)は、アイテム数を絞り込み、そのぶん組み合わせの豊富さでバリエーションを打ち出す。「サラダ恵方巻」(361円)、漬けまぐろ、サーモンなどを使用した「海鮮恵方巻」(417円)、スタンダードな具材を使用した「七種具材の恵方巻」(389円)の3種を、1本単位での販売、3種1本ずつのセット、同種3本セット(サラダ恵方巻を除く)でそれぞれ販売する。また、CVSで扱う恵方巻としては高価格帯となる「なだ万監修 黒毛和牛香味焼きの恵方巻」を一本1185円、数量限定で販売する。

 CVS大手3社の中で、とくに“海鮮”を売りにするのがファミリーマート(東京都/澤田貴司社長)だ。サーモン2種を具材に加えた「海鮮恵方巻」(417円)のほか、ズワイガニや北海道産帆立貝柱を使用した「上 海鮮恵方巻」(834円)を販売する。ほか、定番の「恵方巻」(417円)、「黒毛和牛恵方巻」(602円)なども取り揃える。

ファミマの恵方巻
ファミリーマートの恵方巻ラインアップ。
(https://www.family.co.jp/content/dam/family/campaign/2012_ehomaki/2101_ehoumaki_zenkoku_naka.pdfより)

 このように今年の恵方巻商戦は、SM、CVS各社とも、有名店監修の商品やこだわりの食材を使っているが、SMはボリューム感も意識した中〜高単価な商品、CVSは単価を抑えた商品〜中単価の商品が目立つ。コロナ禍の巣ごもり需要を、恵方巻という季節商材でも捉えることができるか注目だ。

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