ニッポンハム、シャウエッセンのお肉を使い大好評「シャウBACORON」＝2020年秋冬 注目マーケティングトレンド
今年2月に発売したニッポンハムの「シャウBACORON（ベーコロン）」が好調だ。「シャウエッセン®」ブランドという安心感もあり、トライアル獲得につながっている。ラインアップを強化し、SNSでの情報発信で秋の需要期に向けて売上の最大化を図っていく。
流通やユーザーの要望に応え使いやすい3連タイプをラインアップ
旨みやコクがあり、調理が簡単でいろいろなメニューに使いやすいベーコンの需要は右肩上がりを続けている。とくに4月の緊急事態宣言発出により、内食化がさらに進行し、ハム・ソーセージに加え、ベーコンの需要が高まっている。
今年２月に発売した「シャウBACORON（ベーコロン）」も発売から好調に推移している。シャウエッセンのお肉を使ったソーセージスライスで、シャウエッセンならではの豚肉のあらびき感や旨みが楽しめる。ベーコンのように野菜などに巻くなど、さまざまな料理での活用を提案している。パッケージには「あのシャウエッセンのお肉で作りました」というコピーを入れているので、味が想定しやすく、ブランドの安心・信頼感もあり、早期にトライアルを獲得することに成功している。
流通からは、「売価や陳列を考えてハーフサイズも品揃えしたい」という声があり、またユーザーからは「朝食などで使いやすい少量サイズが欲しい」という要望があったことから、1パック4枚入の使い切りができる「シャウBACORON3連」を5月に発売した。ラインアップ強化により、店頭での存在感が高まり、新たなユーザー獲得につながっている。
SNSでの情報発信に加え店頭で商品特徴や利用シーンを訴求
ベーコンは炒飯や野菜炒め、パスタやスープなど、お肉の代わりに幅広い料理に活用されており、最近では好みの形にカットできるブロックタイプも人気を集めている。そこで同社ではブロックタイプの「シャウBACORONブロック」を7月1日に新発売。ブロック状なので、厚焼きのステーキなど料理の幅がさらに広がる。
ベーコンは年間を通して安定した売れ行きをみせているが、秋から冬にかけてはさらに需要が高まる季節。最需要期に向けて、同社ではレギュラーに加え、3連、ブロックタイプの3品を一緒に訴求することで、店頭での訴求力を高める。店頭販促物を用意して商品をアピールしていく。
またSNSを活用した施策を実施。料理ブロガー・インスタグラマー200名が「シャウBACORON」を使用したオリジナルレシピを開発し、自身のSNSで発信。それに加え、レシピは販促ツールや紙面用に活用し、商品の特徴や利用シーンを訴求する。
2 0 1 9 年に発売3 5 年を迎えた「シャウエッセン®」ブランド。「シャウBACORON」のほか、「あらびきミートローフ」など、さまざまな形態の商品を投入することで、新たなユーザーを獲得し、ブランドとしての鮮度アップを図っている。同社では新商品の投入やSNSを活用したコミュニケーションを図ることで、継続的な市場の活性化を行っていく考えだ。
