家でのウイスキー飲用が定着し市場が拡大、ハイボール缶からボトルへの移行がカギ
新商品投入と施策で
ウイスキー市場は活性化
ウイスキー市場が拡大傾向にあるなか、メーカー各社は新規ユーザー獲得やプレミアムウイスキーへのランクアップのためにさまざまな施策を展開している。
まず、サントリースピリッツは世界120カ国以上で愛されている世界No.1※バーボンウイスキーの「ジムビーム」のハイボール缶において、異なるフレーバーでの期間限定発売を次々と行い、興味喚起を図っている。ピンクグレープフルーツ、コーラ、オレンジ、アップルといったフレーバーを組み合わせることで、ハイボール缶の鮮度感を上げ、新たなファン獲得の機会を増やしている。
また、キリンビールは今年4月「キリンウイスキー 陸」の中身とパッケージをリニューアルしたことで、上半期の累計販売数量が前年比40%増と好調に推移。ウイスキー市場拡大に貢献している。
さらに、ペルノ・リカール・ジャパンは先頃ブレンデッドスコッチウイスキーの「シーバスリーガル」ブランドのコミュニケーションを一新。池田エライザさんを起用した新たな広告を、テレビ、デジタル、店頭の全方位で展開することで、若年層や女性にも「シーバスリーガル」ブランドが身近に思えるように訴求していく考えだ。
年末年始の最需要期を目前に控え、小売業においてはハイボール缶からプレミアムボトルウイスキーまで幅広く取り揃えることで売場を盛り上げ、売上拡大につなげていきたいところだ。
※ 2021年販売数量(IMPACT NEWSLETTER March 1&15 2022号より)