コロナの追い風だけじゃない、冷凍自動販売機「ど冷えもん」大ヒットの秘密とは

2022/08/08 05:54
    佐藤 良子
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    探せるアプリ、「ど冷えもんGO」をリリース

     そして消費者の利便性をさらに高めるサービスも登場した。「ど冷えもんはどこにあるのか」「どんな商品が買えるのか」という多くの問い合わせを解決するために今年7月に誕生したスマートフォン向けアプリ「ど冷えもんGO」だ。

    「ど冷えもんGO」では現在地からど冷えもんを探せる他、タグ検索も可能だ
    「ど冷えもんGO」では現在地からど冷えもんを探せる他、タグ検索も可能だ

     ユーザーは全国の「ど冷えもん」を検索してメニューをチェックしたり、欲しい商品の在庫をチェックしたりできる他、「マイど冷えもん」に登録すると商品の感想をコメント・シェアできるようになっている。

     こうした周辺サービスやコロナ禍が続く中で今後、食品冷凍自動販売機は増えるだろう。土地の有効活用に用いられる他、例えばフード系フェスでは、その場で食べる商品はできたてを手売りし、持ち帰り用商品は冷凍自動販売機で対応してオペレーションを円滑にすることも可能だ。また、店内で販売する商品と冷凍自動販売商品をガラリと変えて差別化を図るなど、売り方のバリュエーションが豊富になっている。

     前述の焼肉「匠」では「1000円ガチャ」の他、今後は自社レシピの弁当や餃子、カレーといったレンジアップの冷凍食品をOEMで製造し、企業の休憩所などに設置する「ど冷えもん」で販売する計画があるという。このように今後も広がる使い方に注目したい。

    「想像を超えた使い方が生まれていて、私たちもオーナーの方から学んでいます」とはサンデン・リテールシステム、広報室長の芳賀日登美氏。

     「匠」や「PiPPon」のように、提案や楽しませ方によっては冷凍自動販売機そのものが、集客ツールであり名所になる可能性を秘めている。それは首都圏だけでない。地方こそ、普段は行けないような首都圏や遠方の名店の味が楽しめるとしたら、なんと楽しいだろうか。

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