“高野豆腐の定番”旭松食品「新あさひ豆腐」が30〜40代にこそ商機を見る理由


(左)「寿」焼印入りの「新あさひ豆腐」と(右)「小さな新あさひ豆腐 粉末調味料付」
(左)お祝いの膳に添える「寿」焼印入りの「新あさひ豆腐」。焼津産かつお節エキスを使用した粉末調味料入り(年末限定・受注生産品) (右)ひとくちサイズにカットしたこうや豆腐にかつお節エキス使用の粉末調味料付の「小さな新あさひ豆腐 粉末調味料付」

 高野豆腐の最需要期は12月で、おせち料理としてはもちろん、家族が帰省した時のおもてなし料理の1品として広く活用されている。原料の大豆は、古来、邪気を払う象徴とされ、おせち料理に高野豆腐を入れるのは、あらゆる災難から守ってもらいたいという願いが込められている。

 テレビCMやSNSを活用し最需要期の売場をバックアップ

  旭松食品は、12月の高野豆腐の需要の最大化を図るために、店頭での仕掛けを行っている。24年は10月下旬から高野豆腐の最大の消費地である関西を中心にテレビCMを投下し、店頭露出を図ることで需要を喚起。25年も同様に関西圏でテレビCMを展開し、関西以外ではYouTubeショート動画やCM素材を店頭サイネージでの活用を計画している。

最需要期の売場陳列例
最需要期の売場陳列例

  また「高野豆腐の日」(11月3日)や、「いいかんぶつの日」(11月20日)、「和食の日」(11月24日)に合わせ、大阪ガスクッキングスクールとのコラボレッスン(料理教室)を実施し、食べ方などの啓発活動を行っていく。早めに店頭で高野豆腐のプロモーションを展開し、長期的に高野豆腐のイメージを刷り込み、12月の最需要期に売上の最大化を図る。

  さらに、体づくりに役立つ高野豆腐そのものの魅力はもちろん、原料や製法にこだわり、長年愛され続けている「新あさひ豆腐」のおいしさの秘密を紹介するブランドイトを25年5月に開設。WEB上での検索性を高めつつ、昔の製造方法や品質面などが大きく変わり、より使いやすくなっていること、ものづくりへのこだわりなどをまとめたことで、食材に興味を持った方がより深く理解できるよう最新情報を充実させた。

  旭松食品は、伝統食材としての魅力に加え、健康・時短・利便性といった新しい価値提案を通じ、さらなる市場拡大を図っていく考えだ。

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