市場は緩やかに回復? 最新決算が発表間近! アパレル2022年売上ランキングを振り返り
2022年決算をおさらい!
間もなく、2023年決算が発表になる。好調企業の勢いはどこまで続くのか、コロナ禍からの回復は見えたのか。各社決算発表を待つ前に、22年決算での売上ランキングはどうなっていたのか、ここで振り返っておこう。
21年決算で上位各社は売上を大きく落としたが、22年決算ではその反動もあり、業績を回復させた企業が多い。トップ10社に限れば、8社が最終黒字を確保した(21年は3社のみ)。
トップを走るファーストリテイリングの22年8月期連結売上収益は2兆3011億円(対前期比7.9%増)で、前期から1681億円の増収になった。もっとも、増収に貢献したのは海外ユニクロ事業(前期から1886億円の増収)で、国内ユニクロ事業は減収(同3.8%減)だった。海外ユニクロ事業は店舗数でも国内を上回り、営業利益でも半分以上を稼いでいる。
2位はしまむら。22年2月期の売上高は同7.7%増の5779億円、当期純利益は同37.3%増の353億円といずれも過去最高を更新した。主力の「しまむら」事業ではJBの好調もあり、22年2月期の既存店売上高が同7.1%増と伸長した。
4位の西松屋チェーンの22年2月期の売上高は同2.3%増の1630億円と27期連続増収を達成。同社PBである「スマートエンジェル」や「エルフィンドール」の好調な売上が大きな要因だ。同社は21年11月に自社EC「西松屋公式オンラインストア」を開設、ECに本格参入している。
※売上高は営業収益を掲載している場合もある。売上高の前期比較増減については、「収益認識に関する会計基準」が2021年4月から始まる会計年度より適用されているため、原則として22年2月期以前の決算期は適用前とし、前期との会計基準が統一されているとみなして増減を掲載。
22年3月期以降の決算期は適用後とみなして増減を記載していないが、決算資料やアンケート等で会計基準が統一されていることが確認できる企業は掲載。
また、会計基準を統一せず、新旧の単純比較による増減を公開している企業の増減数値には「*」を付して掲載している。