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イオン、3〜8月期の営業利益は約2.3倍の777億円、金融と不動産が復調

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10月6日、イオンは2021年3―8月期の連結営業利益が前年同期比2.3倍の777億円になったと発表した。写真はイオンの店舗。大阪で2018年10月撮影(2021年 ロイター/Thomas White)

 イオンが発表した2021年3〜8月期の連結業績は、営業利益が前年同期約2.3倍の777億円と大幅な増益となった。前年同期は575億円の赤字だった純損益は、45億円の黒字に転換した。売上高に当たる営業収益は1.7%増の4兆3449億円だった。

 前年同期は新型コロナの影響で苦戦していた総合金融事業とディベロッパー事業が復調したほか、GMS(総合スーパー)事業とサービス・専門店事業の赤字幅が縮小した。一方、巣ごもり需要が一服したことでDS(ディスカウントストア)事業、ドラッグストアを中心とするヘルス&ウエルネス事業、SM(食品スーパー)事業は営業減益となった。

 セグメント別の営業利益は、GMS事業が162億円の赤字(前年同期は354億円の赤字)、SM事業が51.6%減の141億円、DS事業が57.9%減の12億円、ヘルス&ウエルネス事業が13.1%減の221億円、総合金融事業が約4倍の350億円、ディベロッパー事業が52.9%増の197億円、サービス・専門店事業が13億円の赤字(同147億円の赤字)、国際事業が27.2%増の27億円だった。

 下期については、10月から11月に行動制限が緩和され、12月から来年2月は感染の波が小さくなり、年末年始の人流は19年の水準まで戻ることを想定している。22年2月期の連結業績については従来予想を据え置き、営業収益は前期比0.2%増の8兆6200億円、営業利益は32.8〜46.1%増の2000億〜2200億円、純利益は200億〜300億円(前期は710億円の赤字)を見込む。