コメリ 4月~6月、住環境改善ニーズ高く、前々年度比では増収増益
コメリの2021年4月~6月(第1四半期)決算は、売上高に相当する営業収益が1064億円、営業利益が103億円だった。同社は、今期から「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、前期実績を新基準に適用して増減率を概算すると、営業収益は3.9%減、営業利益は16.0%減の減収減益となった。なお、前々年度と比較すると(新基準と旧基準を比較した参考数値)、営業収益は10.3%増、営業利益は46.1%増となり、コロナ禍による需要増のあった前年度を異常値と見れば、実質、増収増益だ。
部門別の売上高の推移を見ると、コロナ禍による需要の反動で構成比14%の「日用品・ペット用品」が前年度比7.2%減となったが、約1/3を占める「園芸・農業用品」が0.9%減と微減にとどまり、約15%の「リフォーム資材・エクステリア用品」は1.6%増と、住環境改善ニーズは依然として高く推移している。
2022年3月期通期は期首初めの予想を据え置き、営業収益が3820億円(前年度比横ばい、前々年度比9.6%増)、営業利益は275億円(8.6%減、48.9%増)、経常利益は276億円(8.4%減、48.2%増)、当期純利益は173億円(14.6%減、44.9%増)を見込んでいる。