クスリのアオキホールディングス(HD)が発表した2021年5月期の連結業績は、売上高が前期比1.9%増の3058億円、営業利益が1.6%増の166億円といずれも微増だった。純利益は120億円で、2.9%の減益だった。
期中に95店舗の積極的な出店を行ったほか、20年6月にナルックス(石川県)、同年10月にフクヤ(京都府)の食品スーパー2社を子会社化したが、客数の減少で既存店売上高は20年8月から10カ月連続のマイナスと苦戦した。
商品部門別の売上高(全店ベース)は、医薬品・健康食品が4.5%増、食品・飲料が1.6%増となる一方、化粧品・フェイスケア商品は2.0%減、家庭用品は0.1%減だった。調剤(処方薬)は全体の10%と構成比は低いものの、ドラッグストア併設の調剤薬局を71店舗新規開設したことで、売上高は11.6%増えた。
今期は105店舗と新規出店をさらに加速させる。ドラッグストア併設の調剤薬局については、100店舗の新設を計画する。22年5月期から収益認識に関する会計基準を適用することから、前期との単純比較はできないが、売上高は3380億円、営業利益は163億円、純利益は114億円を見込む。