ジョイフル本田は、3月21日付けでジョイフル本田リフォーム（現リフォーム事業部）とホンダ産業（現アート・クラフト事業部）を吸収合併したことで、2020年6月期の第４四半期決算から非連結決算へと移行した。それに伴い、通期予想を新たに発表した。
売上高は1211億円（前年度個別業績からの増減比1.7％増）、営業利益71億7000万円（7.8％減）、経常利益83億9000万円（8.2％減）、当期純利益90億円（98.2％増）。
今回発表した予想には、吸収したリフォーム事業部とアート・クラフト事業部の第４四半期（４月～６月）業績が加算されるので、実質、売上高は前年割れになりそうだ。
要因の一つは、前年度136億円の売上実績のあったガソリン・灯油事業を、店舗ごとに４月から順次、出光興産に売却すること。２つ目は、新コロナウイルス感染による影響がある。同社は、栃木県と群馬県を除く主要店舗で土日に休業を実施していることが業績に響きそうだ。
東京都稲城市に保有していた土地売却に伴い、特別損失として約48億円を計上していたが、当期純利益が倍増するのは、吸収した２社から受け入れた純資産と、保有していた両社の株式の帳簿価額の合計との差額約84億円と、ガソリン・灯油事業売却に伴う特別利益15億円（概算）を計上したため。