セブン&アイ・ホールディングスは9月1日から、グループ横断の「セブンマイルプログラム」を刷新する。使い勝手のいいプログラムにして、会員数を増やす。
同プログラムは2018年6月に導入。グループ横断の顧客ID「7iD(セブンアイディ)」によって、コンビニエンスストアの「セブン-イレブン」やスーパーの「イトーヨーカドー」、インターネット通販の「オムニ7」などでの買物で貯まるマイル(ポイント)を共通化、各種の特典を付与するものだ。
同プログラムはスマートフォン(スマホ)アプリを軸に運用しており、セブン-イレブンとイトーヨーカ堂でスタートした後、そごう・西武やロフト、赤ちゃん本舗が順次参加した。
従来はアプリでチラシを見たり、来店したりするだけでポイントが貯まる一方、500マイル貯めないとnanacoポイントに交換できなかったり、3ヵ月ごとに貯まったマイル数に応じてランクが変動したりするなど複雑なプログラムだった。
9月からは利用金額200円で1マイルが貯まるシンプルなプログラムとし、50マイル貯めるとnanacoポイント50ポイントと交換できるようにする。マイルの有効期限も大幅に拡大、2月までに貯めたマイルは翌々年の2月末まで有効となる。
nanacoポイントの還元率は、7月から利用金額200円で1ポイントに引き下げるが(現在は100円で1ポイント)、9月からはセブンマイル1マイルも合わせて貯まるようになり、実質的な還元率は変わらない。7月から導入するバーコード決済「7pay」で支払った場合も、nanacoポイントとセブンマイルが貯まる。
7iDの会員数は5月20日時点で1500万人を突破したが、セブン&アイでは20年2月末までに3000万人に増やすことを目指す。