カワチ薬品が発表した2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比1.2%減の2649億円、営業利益が15.0%減の38億円と減収減益だった。店舗の収益力低下に伴って減損損失15億円余りを計上した結果、純利益は47.9%減の20億円となった。
同社は、18年10月に連結業績予想を下方修正し、通期の売上高は2675億円(前期比0.3%減)、営業利益は42億円(8.2%減)、純利益は35億円(9.5%減)を見込んでいたが、修正予想にも届かなかった。
商品部門別の売上高(全店ベース)は、化粧品が1.7%増と前年実績を上回ったものの、医薬品が0.8%減、雑貨が2.3%減、全体の46%を占める食品が1.3%減と振るわなかった。既存店ベースの売上高も2.6%減と苦戦した。
今期の新規出店は前期より2店舗多い10店舗を計画する。他のスーパーやドラッグストアとの差異化を図るため、既存店舗への調剤薬局併設を進める方針で、今期は既存3店舗に調剤薬局を新たに設置する。
同社グループの店舗数は19年3月期末で334店舗、うち調剤薬局併設店は111店舗となっている。
20年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.8%増の2670億円、営業利益が23.5%増の48億円、純利益が約2倍の41億円を見込んでいる。