ドラッグストア大手のスギホールディングス(HD)は2021年12月28日、22年2月期通期の連結業績予想を下方修正した。営業利益は従来予想を33億円下回り、前期比8.9%減の310億円となる見通しだ。0.8%の微増としていた従来予想から一転、減益となる。
新型コロナウイルス感染症の拡大で前期に伸長した感染症対策商品や巣ごもり需要の反動減が想定より大きく、化粧品や一般用医薬品の需要減少が長期化したことも響いた。売上高は従来予想を253億円下回り、前期比3.7%増の6250億円となりそうだ。
同日発表した21年3〜11月期決算は、売上高が前年同期比4.5%増の4665億円、営業利益が8.9%減の232億円、純利益が14.8%減の147億円だった。79店舗を新規出店(14店舗を閉鎖)した効果で売上は伸びたが、調剤事業の強化に向けた採用増に伴う人件費など販売管理費の増加を吸収できなかった。不採算店舗の減損損失として19億円の特別損失を計上したことも、純利益を押し下げた。