過去の遺物を「3R」化させてブームに!次のヒットを予測する方法

坂口 孝則(未来調達研究所)
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親子の世代間でも価値観はまったく違う

 「パパって意味不明なことするよね」。先日、書店へ一緒に行った息子からこう言われた。

 私はこれまで38冊もの書籍を上梓したこともあり、書店で書籍を手に取るとまずは奥付を見る癖がついた。いつ発売されて、何刷なのかがどうしても気になってしまうためだ。しかし息子にはその行為が「意味不明」らしい。

食品スーパー店内の様子
次なるヒットの予測は難しいが、お客と直接コミュニケーションをとることが何より大切だ(写真はイメージです)

 聞けば、「本がいつ発売されたかなんて気にならない」という。役に立つか、おもしろいか。それだけが判断基準なのだ。だから、新書や文庫が出版社別に並んでいるのも無意味。

 よほどの本好きにしか刺さらない陳列手法だ。出版社の枠を超えて著者別やジャンル別に並んでいたほうが便利だろう。四六判や大型本などの体裁の違いも、「とくに関心がない」そうだ。

 それを聞いて私はもはや“旧世代”なのだと痛感した。思い起こせば息子は以前、1970年代の怪獣映画で怪獣が破裂するシーンを見て「あれは誰が掃除するのか」と述べ、コロナ禍でゲーム「あつまれ どうぶつの森」で学友とバーチャル花火大会に参加し「とてもキレイだった。また行きたい」と感動したりもしていた。

 私には到底理解できないが、親子の世代間だけでもこれだけの価値観の差があるのだ。

 消費者にダイレクトに商品を販売する小売ビジネスに従事するのであれば、このことをあらためて、痛烈に意識したほうがいいだろう。売り手側の意識や価値観が時代に取り残されてしまっては、ビジネスが成り立たない。

「3R化」するブーム

 10年ほど前にスーパーフードの一種として流行した「アサイー」が、直近では「アサイーボウル」として再びトレンドになっている。今年の流行語大賞にもノミネートされた。

 某テレビ番組でアサイーを紹介したことのある私にとっては、なんだか懐かしい感じすらするが、また流行がやってきたのである。

 当時は栄養価がフォーカスされていたが、

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