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競争激化時代、結果を出せる店長がしているたった2つのこととは

成田直人
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従業員に支持され、売上、利益という結果を出す店長になるにはどうすればよいのでしょうか? 反対に、残念な結果しか得られない店長はどこに課題があるのでしょうか? 成果を上げる店長になるための方法を、店舗コンサルタント、研修講師である成田直人さんが解説します。業態問わず店長および店長になりたい人、必読です!(※本稿は『ダイヤモンド・ホームセンター』2024年10月15日号掲載原稿を大幅加筆、再構成したものです)

Liubomyr Vorona/istock
できる店長が行っている2つのこととは?

結果を出せる店長と
そうでない店長の決定的な違いとは

     みなさんは、「結果を出せる店長とそうでない店長の差」は、何から来ていると思いますか?

     僕が18年間、店舗コンサルティングと研修講師をして得られた結論は、「思考パターンの差」です。言い換えると、ものの考え方や見方の癖とでもいうべき「マインドセット」の違いによるものです。

     店長としてふさわしいマインドセットがされていない店長に、どれだけスキル研修やコンサルティングサポートをしたとしても成果は上がりません。なぜなら課題に真剣に取り組まなかったり、他人ごととしてとらえるからです。結局、「店舗で結果が出ないのは、本部が悪いから、商品が悪いから、立地が悪いから」とすべて「他人のせい」(=他責思考)にしているわけです。

     そうなると、お客さまと従業員に必要とされる店舗をつくることも、必要な人にもなることもできません。

     理想的な店長になるには、まず「自責思考」のマインドセットを持つことが欠かせないのです。

     実際、これまで私は1万人を超える数の店長を指導してきましたが、成果を上げられない店長のマインドは共通しています。

     売上、利益をしっかり上げなければいけない役職にもかかわらず、未達で終わっても「本部が集客してくれないから」「この商品は商業施設のターゲットに合わないから」と売れないのは自分たちのせいではない、という主張を繰り返している人です。自分たちで努力をせずに文句ばかり言っているので、従業員もうんざりという現場をたくさん見てきました。

     では、どうすれば「自責思考」のマインドセットを持つことができるようになるのでしょうか?

    売れないのは、本部のせいではない!

     まずは、「売れないのは本部のせいではなく、自分の力不足だ」と認めることから始めましょう。何が悪かったのかを分析し、改善のための仮説を立て、それを実行し続けていくのです。それは「小さな一歩から」で構いません。

     逆に、「売れないのは本部のせい」と思った瞬間に、改善の芽を自分で摘んでしまっていることになるのです。

     社員やパートアルバイトが思うように働いてくれなければ、それは「使えない」のではなく、「自分の指導が不十分」なのです。「絶対的なコミュニケーションが不足している」あるいは「伝え方に問題があり従業員に響いていない」と反省することが大事なのです。

     他責思考だと、業績は低迷するし、頼れる部下も育たないし(育てられない)で、孤独な店長になります。そうすると仕事もつまらなくなるし、負け癖がついてしまう。当然、部下からも信頼されないし、会社からも評価されませんよね?

     この姿勢はすべて捨て去り、「自分の責任で店舗を改善させる」という強い自責思考を持つことが大事。そのうえで、従業員を上手に巻き込んでいく、「コミュニケーション能力」が必要になります。

     では、自責思考の店長の元、従業員を上手に巻き込み、理想的なチームを作るために、店長はどんなコミュニケーション手法を使えばよいのでしょうか?

     

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