問題山積! 食品小売業の「仕入れ」を変革する!
バイヤーの重要性の再認識
江戸時代からいわれ続けてきた商売の鉄則が「利は元にあり」だ。
この場合の「元」とは商品や、材料を指す。扱うべき商品や材料に「お値打ち」がないかぎり商売にならないし、利益も確保できないという意味だ。
商売において「仕入れ」が重要であることは自明だ。原料や仕入れコストが安いほど競争に有利だし、良質で安価な商品を提供する仕入れ先を大切にすることで長期的な関係を築くこともまた重要だ。
小売業チェーンにおける「お値打ち」の創造を担う職務を実践するのが「バイヤー」である。同時に、「商品構成」「売価」「セールスプロモーション(販売促進)」という、その小売業がいかにお客から人気を得られるか、を左右する職務でもある。まずはその言葉の正確な意味を確認することから始めたい。
「商品構成」とは品目と陳列量の組み合わせのことで、ここでいう「品目」とはお客が区別して買うことができる、商品構成上の最小単位のことだ。「売価」とは商品の「お値打ち」で決定される。「セールスプロモーション」にはPOP広告や販売方法のみならず、キャッシュレスで払うのか現金なのかという支払い方法、フルセルフレジなのか有人レジなのかというチェックアウト方式、あるいは売場構成、レイアウト、照明なども含む。
上記の技術を駆使して「1坪当たりの
食品小売業のインテリジェンス化 の新着記事
-
2024/10/17
中小小売でも大企業に勝てる! 「ユニット・コントロール技術」Part4 -
2024/09/20
中小小売でも大企業に勝てる! 「ユニット・コントロール技術」Part3 -
2024/08/09
中小小売でも大企業に勝てる! 「ユニット・コントロール技術」Part2 -
2024/07/05
中小小売でも大企業に勝てる! 「ユニット・コントロール技術」 -
2024/06/05
問題山積! 食品小売業の「仕入れ」を変革する!
この連載の一覧はこちら [5記事]
関連記事ランキング
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは
- 2024-11-07「Foods Park」の17店舗目はイオンの跡地に居抜きで出店!
- 2024-11-0633億円めざすマミーマート、生鮮市場TOPセキチュー上尾店徹底解説
- 2024-11-12価格訴求から価値提案にシフト?「岡崎エルエルタウン店」で見られたロピアの進化
- 2024-11-08専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは
- 2024-10-19ゆめマート五日市の売場づくりを徹底解説!
- 2024-11-08店舗網とM&Aの歴史が丸わかり!最新ロピア勢力図MAP!
- 2024-10-25物言う株主時代に脚光!宅配以外もスゴい「生協」の事業モデルとは
- 2024-11-13繁盛店は80億円!ロピア、強烈な販売力支える「100%現場主義」の正体とは
- 2024-11-11現場力+標準化!繁盛店ロピア五所川原店の分析で見えた「強いまま急成長」の秘策とは