広告売上1000億円突破!インスタカートのリテールメディアの取り組み

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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インスタカートと提携したスーパーのEC化率が急上昇

 消費財ブランドは「インスタカート・アド」の広告キャンペーンをスプラウツのECサイトやスマホアプリでもシームレスに展開できるだけでなく、スプラウツのECに特化した専用オンラインキャンペーンを実施し、ROAS(広告費用対効果)などの指標でその効果を定量的に測定できる。これまでに、ゼネラル・ミルズのほか、植物性ミルクブランド「カリフィアファームズ」(Califia Farms)やメキシカン食品ブランド「シエテ・ファミリー・フーズ」(Siete Family Foods)といった新興ブランドもスプラウツのRMNを利用し始めた。

 スプラウツでは181月からインスタカートと提携し、食品宅配サービスを展開。23年度第1四半期のECの売上高は対前年同期比2ケタ増と伸長し、EC化率は12.2%となっている。ゼネラル・ミルズのカスタマーバイスプレジデント(VP)ラクエル・ナバルスキー氏は「より多くの消費者がオンラインで食料品を購入している」とし、「『インスタカート・アド』の広告キャンペーンをスプラウツのECサイトにも拡大できれば、我々のブランド認知度をさらに高められるだろう」と期待感を示している。

  「キャロット・アド」を活用したRMNの構築は中小規模のSMで広がりつつある。236月には、米ノースイースト・グロサリー(Northeast Grocery)傘下のSMトップス(Tops)とプライスチョッパー/マーケット32Price Chopper/Market32)も、「キャロット・アド」を活用してRMNを立ち上げた。

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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