「オンラインバー、女性が9割」が示す、おうち時間が生んだ新たなニーズとは
おうち時間で生まれた「ライフスタイルを充実させたい」というニーズ
コロナ禍において、バー業界は大きなダメージを負った。奥西氏が経営するminibarでも、過去20ヶ月は、お店をフルにオープンすることもできず、また、お酒そのものを出せない時期もあった。何か新しい施策を打たなければ、と考えていたところ、オンラインBARという発想に結びつく。「日本では誰もやっていない今がチャンス」と感じたという。
始めてみると、予想以上に集客があり、驚いたという。緊急事態宣言の発令もあり「おうち時間」を充実させるための、カクテル作りやドリンクの作り方を知りたいというニーズがあったのである。
「私のオンライン講座の受講者の9割以上が女性です。彼女たちはライフスタイルの充実を求めていて、おいしいジントニックや、ティーソーダの作り方を学びたいのです。例えば、富裕層の主婦はホームパーティーをたくさんやっています。おもてなしをしたい。友達に喜んでもらいたいんですね。だから、講座を開いて家庭で用意できるものでつくれるカクテルなどを教えています」(奥西氏)