イオンモールは10月22日、ESG(環境、社会、ガバナンス)関連債券の一つであるサステナビリティ・リンク・ボンドを発行すると発表した。独自に設定した目標と連動し、目標が達成できなかった場合、発行額の0.2%相当額を脱炭素に資する活動をしている団体に寄付する。
発行額は200億円、発行年限は5年で、11月の発行を予定する。イオンモールでは、サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)として、2025年度末における国内の商業施設「イオンモール」で使用する電力のCO2フリー化を設定した。この目標が未達となった場合は、発行額の0.2%を寄付する。現時点での寄付先の候補としては、イオン環境財団を想定している。
同社では、2040年をめどに国内店舗で排出するCO2などを総量でゼロにすることを目指している。これまで、空調運転の合理化、省エネ機器の導入、店舗施設での太陽光発電システム設置、LED照明の導入などを進め、20年度実績でエネルギー使用量の55.1%削減(10年度比)を達成した。
今後は、オフサイト(自社施設外)での再生エネルギー発電からの調達、各地での再エネ直接契約などを進めることで、SPTの達成を目指す。