大根から自動車まで売る「カリスマ販売員」に聞いた、コロナ時代「販売」の極意
「売る力」のある販売員が増えて欲しい
橋本は、【売れる売れる研究所】での活動を通して「一人でも多く、販売の仕事で生きていける人が増えて欲しい」と願っている。そのきっかけは、彼女がまだ駆け出しの販売員だった頃、同僚だったある女性と出会ったことだった。女性は、結婚し子どもも授かったが、夫が急逝してしまう。シングルマザーで、家庭を養わなければならなくなった彼女は、職に非常に困ってしまった。
「もし、彼女に私と同じくらいの販売力があれば、苦境からすぐに抜け出せたと思うのです。企業は、売れる販売員を求めているので、売る力があればどこでも食べていけます。それに、商品を売れば売るほど、販売員もお客様から良い影響を受ける、と感じています。商品を通して、人生を豊かにしたお客様を見て、販売員自身も明るい未来をたくさんイメージできるのではないでしょうか」
販売力の向上は、客も販売員の人生も充実させることにつながる。「販売力は生きる力になる」そう信じているから、橋本は今日も売場に立つ。