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最新!2021年ドラッグストア売上高ランキング スギホールディングスがマツキヨを抜く!

大手ドラッグストア企業の2020年度業績が出揃った。前年の売上高トップのウエルシアホールディングス(東京都)が首位を堅持。業績好調のスギホールディングス(愛知県)が前年第6位から1つランクアップした。インバウンド消失の影響を大きく受けたマツモトキヨシホールディングス(千葉県)は順位を1つ下げた。

スギホールディングスが第5位にランクアップ

 大手ドラッグストア企業の2020年度業績が出揃った。マツモトキヨシホールディングス、ココカラファイン(神奈川県)、富士薬品(埼玉県)を除く7社が増収となった。2ケタ増収は7社中1社で、前年度からは4社減少した。

 増収率トップは積極的に新規出店を進めるスギホールディングス(対前年度11.2%増)。以降はウエルシアホールディングス(同9.4%増)、ツルハホールディングス(北海道:同9.3%増)、コスモス薬品(福岡県:同6.1%増)、クリエイトSDホールディングス(神奈川県:同5.9%増)、サンドラッグ(東京都:同2.7%増)と続く。

 2021年のランキングでは、前年に続いてウエルシアホールディングスが首位を堅持したほか、スギホールディングスがマツモトキヨシホールディングスを抜いて第5位にランクアップした。ツルハホールディングス、コスモス薬品、サンドラッグ、ココカラファイン、富士薬品、クリエイトSDHD、クスリのアオキホールディングス(石川県)の順位は前年と同じだった。

 店舗数ではツルハホールディングスが最多で2420店舗。ウエルシアホールディングスが2207店舗、マツモトキヨシホールディングスが1764店舗と続く。

2021年10月にマツキヨとココカラが経営統合

 2021年のドラッグストア業界の目玉はマツモトキヨシホールディングスとココカラファインの経営統合だ。両社は21年10月1日付で、マツモトキヨシホールディングスとココカラファインが株式交換を実施。効力発生と同時にマツモトキヨシホールディングスはマツキヨココカラ&カンパニーへ商号を変更する。統合完了後は、マツキヨココカラ&カンパニーのもとに、シナジー創出会社の新会社MCCマネジメント、そして事業会社のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループ(ココカラファインから商号変更)が連なる。マツキヨココカラ&カンパニーは売上高1兆円、3000店舗を有する日本最大級のドラッグストア企業となり、来年以降、売上高ランキングの首位争いに加わることになる。

 現在首位争いを繰り広げるウエルシアホールディングスとツルハホールディングスの売上高の差は303億円しかない。ウエルシアホールディングスは7月16日、同業で中四国が地盤のププレひまわり(広島県福山市)と資本業務提携すると発表したばかり。ププレひまわりは広島県を中心に岡山、島根、鳥取、兵庫、愛媛、香川の7県で125店舗(2021年7月現在)を展開している。20年9月期の売上高は516億円だった。

 一方のツルハホールディングスは20年5月に九州旅客鉄道(福岡県)からJR九州ドラッグイレブン(福岡県:21年5月にドラッグイレブンへ商号変更)の発行済み株式51%を取得し、同社を連結子会社化している。

 ドラッグストア業界は売上高1兆円企業の首位争いが激化しそうだ。

 

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