東急ストアの「デリマーケット」2号店レポート 外食縮小のなかグローサラント型店舗を出店する理由
グラスワインを提供
「Uber Eats」とも連携へ
2号店からの新たな取り組みとして、専用サーバーを設置しグラスワインも提供する。専用コインをレジで購入し、サーバーの機械に投入するとグラスをセットしワインが注げる仕組みだ(現在は緊急事態宣言中のため一時休止中)。バイオーダーメニューと合わせて購入し、夕刻以降に“ちょい飲み”ができる場として利用される店をめざす。
さらに同店ではテイクアウトや宅配ニーズにも対応するのが特徴だ。
テイクアウトについては、前述の「デリボックス」「マイセレクトサラダ」の注文を、東急ストアの公式LINEアカウントを通じて受け付け、指定の時間に合わせて調理し、顧客が出来たての商品を持ち帰れるサービスを提供する。
宅配については、8月下旬からオンラインデリバリープラットフォーム「Uber Eats」と連携し、「デリボックス」「マイセレクトサラダ」のほか、飲料と菓子などを注文に応じて宅配する
「小型店開発を
いっそう進めたい」
今回の出店は、東急電鉄「二子玉川」駅内に同社初の駅ナカ小型店としてオープンした「東急ストアフードステーション ミニ 二子玉川駅構内店」(19年11月オープン)と「デリマーケット」1号店を目にしたJR東日本グループ側から、東急ストアに出店のオファーがあったという。
大堀氏は「これを好機にデリマーケット業態を成功させ、駅ナカ、駅チカでの小型店の出店をいっそう推進していきたい」と話している。
コロナ感染拡大以降、イートインの設置を縮小している食品スーパーは少なくない。
そうしたなか東急ストアは、安心して飲食ができる場の提供に力を注ぎ、コロナ禍で生まれている新たな食ニーズを獲得しようとしている。
【店舗概要】
店名 プレッセ飯田橋デリマーケット エキュートエディション飯田橋店
所在地 東京都千代田区飯田橋4-17-27
売場面積 244 ㎡
営業時間 平日7:00~22:00、土・日・祝 8:00~21:00
年商目標 4億3000億円