東急ストアの「デリマーケット」2号店レポート 外食縮小のなかグローサラント型店舗を出店する理由

2021/08/06 05:55
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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    グラスワインを提供
    「Uber Eats」とも連携へ

     2号店からの新たな取り組みとして、専用サーバーを設置しグラスワインも提供する。専用コインをレジで購入し、サーバーの機械に投入するとグラスをセットしワインが注げる仕組みだ(現在は緊急事態宣言中のため一時休止中)。バイオーダーメニューと合わせて購入し、夕刻以降に“ちょい飲み”ができる場として利用される店をめざす。

    2号店では新たにグラスワインの販売にも挑戦している
    2号店では新たにグラスワインの販売にも挑戦している

     さらに同店ではテイクアウトや宅配ニーズにも対応するのが特徴だ。

     テイクアウトについては、前述の「デリボックス」「マイセレクトサラダ」の注文を、東急ストアの公式LINEアカウントを通じて受け付け、指定の時間に合わせて調理し、顧客が出来たての商品を持ち帰れるサービスを提供する。
     宅配については、8月下旬からオンラインデリバリープラットフォーム「Uber Eats」と連携し、「デリボックス」「マイセレクトサラダ」のほか、飲料と菓子などを注文に応じて宅配する

    8月下旬から「Uber Eats」と連携し、注文に応じて「デリボックス」「マイセレクトサラダ」などを宅配する
    8月下旬から「Uber Eats」と連携し、注文に応じて「デリボックス」「マイセレクトサラダ」などを宅配する

    「小型店開発を
    いっそう進めたい」

     今回の出店は、東急電鉄「二子玉川」駅内に同社初の駅ナカ小型店としてオープンした「東急ストアフードステーション ミニ 二子玉川駅構内店」(19年11月オープン)と「デリマーケット」1号店を目にしたJR東日本グループ側から、東急ストアに出店のオファーがあったという。

     大堀氏は「これを好機にデリマーケット業態を成功させ、駅ナカ、駅チカでの小型店の出店をいっそう推進していきたい」と話している。 

     コロナ感染拡大以降、イートインの設置を縮小している食品スーパーは少なくない。

     そうしたなか東急ストアは、安心して飲食ができる場の提供に力を注ぎ、コロナ禍で生まれている新たな食ニーズを獲得しようとしている。

    【店舗概要】

    店名   プレッセ飯田橋デリマーケット エキュートエディション飯田橋店

    所在地  東京都千代田区飯田橋4-17-27

    売場面積 244 ㎡ 

    営業時間 平日7:00~22:00、土・日・祝 8:00~21:00

    年商目標 4億3000億円

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    記事執筆者

    大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

    1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

    最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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