オーケー代表取締役社長 二宮 涼太郎
「高品質・EDLP」を追求する 東京都23区内への出店をさらに加速!
神奈川県寒川町で物流センターを稼働、ドライ商品の配送を効率化
──19年3月期は物流センターの稼働を予定しています。
二宮 神奈川県寒川町で取得した約3万坪の土地を利用し、19年2月、大型物流センターの稼働を予定しています。
店舗数が遂に100店を超えるなか、物流の効率化を進める必要があると考え、物流センターの開設に至りました。同センターの開設に当たって社内に「物流部」を立ち上げ、物流網の整備に多くの人員を投入しています。
同センターではおもにドライ商品の店舗への配送を行います。ドライ商品はこれまで取引先の卸売業者らが各店舗へ配送していました。今後はメーカー各社から同センターに納品し、そこから同センターで仕分けした後、各店舗に配送します。そうすることで各店舗へ計画的に商品を納品し店舗作業を軽減するほか、店舗で抱える在庫量を減らし、そのぶん売場を広く確保できるようにします。
同センターだけですべての店舗をカバーすることはできないので、もう1カ所、物流センターを稼働する準備を進めています。2つのドライ商品の拠点に加え、将来的には、ドライ商品以外のチルドや冷凍商品の配送網の整備も進めます。物流の効率化を図ることでコストを削減し、さらなる「高品質・EDLP」の実現をめざします。
──新規出店や物流網の整備には人材の確保が重要です。
二宮 新規出店を進めるとともに本部機能も強化する計画で、正社員とパート・アルバイトともに人材の確保が必要不可欠です。最近は同業他社からオーケーに来てもらう中途社員の採用に力を入れています。「正直な情報をお客さまにお伝えする」という会長の飯田の方針のもと、従業員の採用においてもホームページなどを通じて会社の情報を可能な限り開示しています。また、新卒社員の採用ではオーケーの活気ある売場や店長の仕事を実際に見てもらえるインターンシップも開催しています。そうすることで、ともに働きたいと思ってもらえる仲間を増やしていきたいと考えています。
──M&A(合併・買収)についてはどのように考えていますか。
二宮 人口が減少するなかSMをはじめ食品小売業各社は積極出店を続けています。店舗間競争がますます激しくなり、経営を続けることが難しくなる企業が出てくるでしょう。国道16号線内で店舗網を拡大するなか、当社と手を組みたいと考えてくださる企業が出てくればM&Aも積極的に考えていきます。
──社長に就任して1年半が過ぎました。
二宮 社長就任後、会長の飯田からさまざまなアドバイスをもらいながら二人三脚で経営に取り組んできました。企業の創業者とはバイタリティにあふれており、日々多くの学びを得ています。
わたしのミッションは、会長の飯田が創業したオーケーを未来永劫つづいていける企業に成長させていくことです。そのためには変化するお客さまのニーズに対応し、ネット通販などあらゆるサービスの可能性を探っていきたいと考えています。