セブン-イレブン・ジャパンは11月24日、ペットボトル回収車でユーグレナ(東京都港区)が供給するバイオディーゼル燃料を使い始めた。サプライチェーン全体で二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みの一環。
セブン-イレブンでは横浜市内の一部店舗にペットボトルの回収機を設置しているが、この回収を担当する武松商事(横浜市)が運用する専用車両1台が、ユーグレナ(ミドリムシ)由来のバイオ燃料を使用する。
バイオ燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、原料となるユーグレナは成長過程で光合成によりCO2を吸収するため、実質的には排出量はゼロ(カーボンニュートラル)となる。
ユーグレナ社は2018年10月にバイオ燃料製造の実証プラントを完成させ、20年3月から同プラントで製造するバイオ燃料の供給を始めた。同社は実証プラント完成を機に、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す「GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)」を宣言、これまで横浜市や千代田化工建設、伊藤忠エネクス、ANAホールディングスなど31社(セブン-イレブンを含む)が賛同しており、バイオ燃料を使用する企業や自治体が増えている。