アパレルだけじゃない! 実は「飲食」でも話題を集めるジュンの集客戦略
貫くのは「格好よく儲けていこう」のスタンス

飲食はアパレルと並んで人材が集まりにくく、スタッフの確保が難しい業界。採用の面はどうだろうか。「パート・アルバイトといった短期雇用の人に支えられており、学生の方を中心に集まりにくい現実は確かにある」と篠原氏。しかし、こちらはファッションブランドとしての認知度の高さ、加えて老舗アパレルという背景も安心感となり、比較的有利に働いているようだ。「母体がファッションブランドであり、カルチャーに共感して応募してくれる人が思いのほか多い。その点で助かっている」と話す。
ジュンが運営する飲食事業は、ニュースリリースなどによる情報発信はしているものの、広告宣伝費に予算はほとんど使っていない。にもかかわらず業績は堅調。「売上規模だけでなく、安定して利益をあげていくことを目指している」と篠原氏。ただし「格好よく儲けていこう、という会社。格好悪ければ儲かってもやらない」というスタンスを貫きつつ、ジュングループの事業を支える柱となることを目指すという。

今まさに開催中のブランカのポップアップショップは、開催会期を9月末まで延長することが決まった。また「SALON GINZA SABOU」が手掛ける「海苔弁」も好評で、さらなる展開拡大を検討しているという。一見、意外に思えるジュングループの飲食事業だが、今後の取り組みも要注目といえそうだ。







リアル店舗に求められる、”わざわざ出かける価値づくり”の手法とは
